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日本を愛した人類学者 エンブリー夫妻の日米戦争

田中一彦

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784907902193
ISBN 10 : 4907902190
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

1935年から1年間、熊本の小村・須恵村に滞在し、外国人として戦前唯一の日本農村研究書を著したアメリカの社会人類学者とその妻。開戦前、いち早く象徴としての天皇に言及、『菊と刀』に代表される“好戦的な日本人”論に異議を唱えつつ、日系人強制収容所の待遇改善を訴え、FBIによる監視下も傲慢な占領政策を戒め続けた俊英の思想とその悲劇的な死までを描く労作。第31回地方出版文化賞・功労賞『忘れられた人類学者』待望の続編。

目次 : 人類学への道/ 須恵村へ/ 日米開戦、情報機関へ/ 日系人強制収容所での葛藤/ 占領軍士官を教育/ 二度のミクロネシア調査/ 戦火のインドシナへ/ ユネスコ、ポイント4、そしてFBIの影/ 須恵村・国家・戦争/ 自民族中心主義に抗して/ 「国民性」論争/ 『菊と刀』への批判/ ジョン・ダワーのエンブリー批判/ 「占領」と民主主義/ 象徴天皇制とエンブリー/ 『須恵村』と農地改革/ ハーバート・ノーマンとヘレン・ミアーズ/ 日本への「愛」

【著者紹介】
田中一彦 : 1947年、福岡県瀬高町(現みやま市)生まれ。京都大学経済学部卒。新聞記者を経て、2011年から2014年まで熊本県あさぎり町に単身移住し取材。著書に『忘れられた人類学者 エンブリー夫妻が見た“日本の村”』(忘羊社、第31回地方出版文化賞・功労賞)。日本GNH学会常任理事を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • takao

    ふむ

  • あたぱ

    知人から薦められ、読んでみた。大変勉強になる本で戦後生まれの人にぜひ一読して欲しいと思った。著者は、第二次世界大戦直前に、熊本県須恵村に調査に入った社会人類学者夫妻の軌跡を、須恵村に数年移住してまで夫妻の生い立ちから、死までを丁寧に追っている。驚くまでの忍耐強さで調査した元新聞記者。これを読むと、アメリカがいかに学者達の知識を日本攻略、占領、統治政策にシステマチックに利用していたか分かる。そして現代では、著者の質問にすぐ答えてくれる「知の共有」ができる懐の深さがある国であることも。

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