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人類は衰退しました 3 新装版 ガガガ文庫

田中ロミオ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784094513202
ISBN 10 : 4094513205
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2012
Japan

Content Description

わたしたち人類がゆるやかな衰退を迎えて、はや数世紀。すでに地球は“妖精さん”のものだったりします。そんな妖精さんと人間との間を取り持つのが、国際公務員の“調停官”のお仕事。…閑職ですが。そんな絶賛衰退中の人類のすべての記録を目指した、ヒト・モニュメント計画の影響で通電することとなったクスノキの里では、“夏の電気まつり”が開催されることに。一方、妖精さんは里帰り。…!?妖精さんがいなくなる!?微妙なお別れののち、わたしたちは都市遺跡の調査に向かったのですが…。

【著者紹介】
田中ロミオ : 1973年生まれ。PCゲーム中心に活動するフリーランスライター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • スズ

    都市遺跡の調査の準備に忙殺されるわたしは、クスノキの里で開催された電気祭りを助手さんと楽しんでいる際に猫耳を生やした謎の少女と出会う。さらに、同時期に妖精さん達が集団で里を逃げ出す珍事も発生して…。衰退する前の人類が生活していた都市遺跡の調査中に遭難してしまったわたしちゃんと助手さんが、脱水症状と擦り切れそうな精神状態に苦しみながら脱出を目指す過程が凄まじく過酷で、妖精さんの存在の重要性を痛感。メカ丸出しなのに人間だと言い張るP子や、ビスケット1枚で大層ご機嫌になる妖精さんの存在が清涼剤になっていました。

  • HANA

    シリーズ三巻目。前巻から妖精さんの登場頻度が少なくなってきていたのだが、本巻においてはほとんど登場せず。全編を使って人類最盛期の遺跡の探索。人類が衰退した原因が暗示される事や太古のロストテクノロジーとかポストアポカリプス風の香りが漂うのだが…面白いのは面白いのだが、「私」の一人語りによるどこかのほほんとした文体だと緊迫感が無いなあ。一巻だとそれが非常にプラスに働いていたのだけど、前巻辺りからマイナスに働いているかも。とあれ重要な情報は明らかにされつつも、妖精さんの出番が少ない事は不満な一冊でした。

  • Yobata

    妖精さんが主流になった地球で調停官の仕事をするわたしの物語第3弾。今回は「妖精さんの、おさとがえり」1本。人間の文化を記録しておくヒト・モニュメント計画の一環で電気が通ることになったクスノキの里。しかし電磁波に弱いという妖精さんは里から逃げ出してしまう。そんな状態で行われた都市遺跡の調査で…という話。P子ことピオンさんが登場する回。“妖精さんの加護”っていったら100%いいもの扱いなのに、この作品の妖精さんは陽気すぎだしノリだけで生きてるからなぁwフェアリーマニュアルは生命の保証はあるけど安全・安心の→

  • geshi

    遺跡調査中で水不足が引き起こす極限状況がなかなかシビアで、ぬるま湯に浸っていた妖精さんがいる世界と現実しかない妖精さんのいない世界のギャップが大きすぎる。そして妖精さんが再登場してからはユルさを取り戻していくマニュアルの伏線の活かし方。人類の発展と衰退の原因の一端が見えてきそうで、実はその裏にある作者のSF知識が垣間見えたりSFネタに笑ったり。ロボ子の正体が愛おしくも悲しく、人間のテクノロジーに対する勝手さにチクリとした心を綺麗に昇華してくれる私ちゃんは、なんだかんだでいい人だ。

  • りょうすけ

    図書館本。SFに詳しい人(読メの感想)によるとポストアポカリプス?だってさ。ライトノベルなので、のほほんとした読み心地はこの際仕方がない。助手さんに出る喜怒哀楽が萌えだわ。いつか、違うSFを読んだ時に、この作品を、沈殿した記憶からパターンとして浮かぶことに期待。

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