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誰のためのアクセシビリティ? 障害のある人の経験と文化から考える

田中みゆき

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784898155912
ISBN 10 : 489815591X
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

スロープや字幕を付ければ終わりではない。
アクセシビリティの先には、生々しい身体を持った人間がいる。

映画を観る、ゲームをする、アートを鑑賞する。
そのために、チケットを買う、座席を選ぶ、会場に行く。
多くの人が日常的にしていることを、マジョリティとは異なる身体を持つというだけで同じように楽しめない人たちがいる。

コンテンツを作るとき、情報を発信するとき、イベントを催すとき。
わたしたちは、自分と異なる身体と感覚を持つ人のニーズをどのくらい想像しているだろう?
そもそも人が「体験する」とは、どういうことだろう?
アクセシビリティについて考えることは、“当たり前”を問い直すこと。

『ルール?展』や『音で観るダンス』など、常識をくつがえすプロジェクトを生み出し、アクセシビリティを研究してきた著者が、障害のある人と対話・実験しながら書き上げた初のエッセイ!
障害のある人13人との対話・鑑賞ワークショップ・座談会の様子も記録。

「バリアフリー」や「インクルーシブ」からこぼれ落ちる声を聞き、AIなどのテクノロジーにも領域を広げて考える。
今の時代、どんな仕事、どんな表現をしている人も無関係ではいられない。
アクセシビリティの必要性と可能性、それを考えることの面白さも伝える著者ならではの人文エッセイ。

2024年度から改正障害者差別解消法の施行により、民間事業者も義務化となった「合理的配慮」。
何から始めよう?と考えている人も、はじめの一歩になる必読の本!

“アクセシビリティは、社会のあらゆる場所が連携しながら、
つくる人と使う人が一緒に更新していく、終わりのないプロセスなのだ。”
(本文より)

【著者紹介】
田中みゆき : キュレーター、プロデューサー。「障害は世界を捉え直す視点」をテーマにカテゴリーにとらわれないプロジェクトを企画。表現の見方や捉え方を障害のある人たち含む鑑賞者とともに再考する。2022年ニューヨーク大学障害学センター客員研究員。美術評論家連盟会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • けんとまん1007

    思考・視点・視野・視座を揺すぶられる。意識するしない・無意識であるない・・に関わらず、自然と陥っている思考回路を見直すこと。そのきっかけになる。俗にいう、健常者・多数派の思考の結果が、今の社会(ハード、ソフト両面で)を構成していることは否めない。ただ、それを疑ってみることが、次の1歩につながるということ。

  • ねこ村

    マイノリティとマジョリティが反転した世界のことを想像するようになった。だし、マジョリティも社会にあてはめられてるんだよな〜と思って、すべてのひとにアクセシビリティを〜〜〜と夢想している。

  • ebi_m

    なんとなく制度の話かと思っていたら違った。各分野の話が面白かったので、私よりも絵に詳しい人とか、ろう文化に詳しい人、ゲームに詳しい人にも読んでほしい。絵の話は、生成AIで見えているものを説明する支援アプリを使って、視覚障害のある人と晴眼者のグループ鑑賞会をするのだけれど、撮影読み込みをするたびに(ズーム等の加減もあるのか)違う説明が返ってきて、いろいろ話しながら鑑賞しているのが興味深かった。 ゲームの話は、既存のゲームをハックしてプレイしていたこと、アクセシビリティが進んでいること、オーディオゲームの話等

  • orange21

    入門をするなら別の書籍がいいのだろうか。切実なことがわかるが、個別の事例としてはいきなり色々前に出てきちゃうなと思ったり、それを自分が受け止められないのが悲しかったり、という感じです。

  • hirokoshi

    うわー映画「ナイトクルージング」に関わった方なんだ!?マンホールは交差する場所にあるなど、新たな知見を得た。メモ:地図アプリで調べられるルートに、車椅子は設定されていない/今まで「普通」と刷り込まれてきたことがいかに恣意的なものだったか/障害のない人の想像力の限界/人の優しさや思いやりで個人の尊厳が守られる状況下では、障害のある人は厚意を持たれるために常に努力を強いられるのでは/観客が答えを聞くつもりでいる空気を崩す・その場が正解を確認するためにあるのではない/

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