Product Details
ISBN 10 : 4044004730
Content Description
日本女性の生活を大きく変えた画期的な商品「アンネナプキン」。その誕生は、ほんの50年ほど前のことである。女性の社会進出を支えた商品開発の裏には、一人の女性経営者の一筋縄ではいかないドラマがあった―。植物、絹、脱脂綿、ビクトリヤなど、不便で不快だった古い経血処理の方法から、欧米ほどタンポンの使用が普及しなかった理由まで。一大ビジネスへと発展した、女性史にとどまらない日本社会の変遷を明らかにする。
目次 : 第1章 ナプキンがなかった時代の経血処置―植物から脱脂綿まで(太古は植物、貴族は絹/ 『婦人衛生雑誌』はなぜ月経を重視したのか ほか)/ 第2章 生理用品の進化を阻んだ月経不浄視―「血の穢れ」の歴史(世界各地に見られた月経タブー/ 宗教と月経タブー ほか)/ 第3章 生理用品が変えた月経観―アンネナプキンの登場(黒いゴム引きパンツと脱脂綿/ アメリカからきた生理用品―コーテックス ほか)/ 第4章 今日の生理用品―ナプキンをめぐる“イデオロギー”(使い捨てナプキンの付加価値/ メーカーの開発競争 ほか)
【著者紹介】
田中ひかる : 1970年東京都生まれ。歴史社会学者。博士(学術)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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