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月経と犯罪 生理はどう語られてきたか

田中ひかる

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784582824919
ISBN 10 : 4582824919
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「生理のときに放火や万引きをする女が多い」「女は生理のとき、カッと頭にきて何をするかわからない」松井須磨子の自殺、与謝野晶子のヒステリー、神近市子による殺人未遂事件…。あの女性たちも生理痛やPMSに苦しめられた!?

目次 : 第1章 犯罪における月経要因説と「新しい女」たち/ 第2章 女性犯罪論の起源/ 第3章 猟奇犯罪の時代/ 第4章 生理休暇と精神鑑定/ 第5章 月経要因説の精神医学的解釈/ 第6章 月経要因説の心理学的解釈/ 第7章 「犯罪におけるPMS要因説」

【著者紹介】
田中ひかる : 1970年、東京都生まれ。博士(学術)。女性に関するテーマを中心に、執筆・講演活動を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • gtn

    ロンブローゾから鈴木券太郎や寺田精一、小酒井不木等を経て現在に至る女性犯罪論を丁寧に拾い上げ、提示することにより、月経要因説の矛盾と偏見を読者に気付かせる著者。声高に差別だと叫ばないところに著者の知性を感じる。なお、そんな僻見に与しない数少ない例として、出射義夫著「女性犯罪」(昭27年刊)を紹介しているが、先日偶然古本市にて800円で入手。楽しみが増えた。

  • かさお

    「女は生理の時はカッとなって何をするか分からん」昭和の冤罪事件(甲山事件)では、生理中だった女性が逮捕された。んなアホな、と言いたくなる😱この本では、そんな迷信レベルの間違った概念が何故生まれたのか、歴史を紐といていて面白かった。明治時代の西洋人学者の書いた偏った女性犯罪学の本が、日本に輸入された事が原因。 興味深かったのは、ヒステリーについての考察。れっきとした病気とされており、斜視、手足のふるえ、など脳梗塞の症状と似てるため、間違って脳手術されたり、逆にされずに亡くなったりした事もあったそうだ。→

  • くさてる

    月経と女性の犯罪の関係性がどう語られてきたかを検証した一冊。「女が万引きや放火をするのは生理の時が多い」「女は生理のときかっと頭にきてなにをするか分からない」そんなことは昭和の時代に置き去りにされた都市伝説とばかり思っていたのですが、伝説ではなく大真面目に主張していた学者がこんなにいたのですね……。もちろんきちんと統計を用いて正しい主張をした男性の学者もいたのですが、女性の中にも偏見を持っていた人がいたとは。著者の語り口は冷静で信頼して読むことができます。おすすめ。

  • jamko

    生理がこんなにも女性の犯罪と執拗に結びつけられていた歴史、まったく知らなかった。女を同じ人間として見たくないという強烈な意志を感じる。日本における生理休暇の歴史も興味深かった。戦後の、トイレにもろくに行けない労働環境の酷さから生理休暇は母体保護の観点からも導入が進められたが、東京女子医大創設者の吉岡彌生は強固な不要論を唱えたという。保護が差別につながる懸念があったのかもと著者は指摘する。→

  • garth

    「チャールズ・ダーウィンは、白人男性こそが最も進化した存在で、非白人女性が最も下等な存在だと位置づけていた」(p.48)とあるのが気になる。ダーウィンがそんなことを言っているんだろうか? ドーキンスとか読むかぎり、そんなことは言いそうもないんだが。

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