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真の人間になる 下 (仮)エクス・リブリス

甘耀明

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784560090879
ISBN 10 : 4560090874
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

戦争で愛する人を失くした悲しみは消えることはない。大切な人の命を引き継ぐとは、彼らの生きた歴史を語り継ぐこと。ミホミサン(mihumisang)。もう一度再会できるように―その日が来るまで僕はちゃんと生きていく。歴史・民族の遺恨を超えた祈り。

【著者紹介】
甘耀明 : 1972年、台湾・苗栗県生まれ、客家出身。台中の東海大学中文系在学中に小説を書き始め、卒業後は苗栗の地方新聞の記者などをしながら小説を書きためていた。2002年「神秘列車」で寶島文学賞審査員賞、「伯公討妾」で聯合報短篇小説審査員賞を受賞するなど、6篇が文学賞を続けて受賞。03年、初の短篇小説集『神秘列車』を刊行。02年、東華大学大学院に進学し修士号を取得。その後の活躍はめざましく、05年、中短篇小説集『水鬼學校和失去媽媽的水獺』で「中国時報」年間ベストテン賞、中篇小説「匪神」で呉濁流文学賞、06年「香豬」で林栄三文学賞受賞。09年、長篇小説『殺鬼』で「中国時報」年間ベストテン賞、台北国際ブックフェア大賞などを受賞し、”新十年世代第一人”の代表作と高く評価された。15年、『邦査女弦』を刊行、金典賞などを受賞。21年、『成為真正的人(minBumin)』(本書)を刊行、金鼎賞、聯合報文学大賞、台北国際ブックフェア大賞、Openbook好奇賞、紅楼夢賞最優秀賞を受賞し、大きな注目を集めた。第44回台湾文化部小中学校推解図書にも選ばれた

白水紀子 : 1953年、福岡県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科中国文学専攻修了。専門は中国近現代文学、台湾現代文学、ジェンダー研究。横浜国立大学教授を経て、横浜国立大学名誉教授、放送大学客員教授。北京日本学研究センター主任教授、台湾大学客員教授を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 榊原 香織

    上下巻の下 読み応えたっぷり。 台湾の、客家ルーツ作家。日本の香りがする台湾の話が多く、どれも面白い。 日本のことホントに良く調べてある。 戦後すぐの三叉山事件、というのが元ネタの一つ。全然知らない事件だった。

  • ヘラジカ

    人間と自然、その美しさと暴力性を並外れた筆力によって描き切った台湾文学の傑作。友情から微かに変化していく恋情、抑えられた哀しみや怒りの感情が、驚くべき繊細さで表現されており、時にハルムトの内奥を追いかけるのは非常に困難にも感じる。しかし、それこそが不可視の”真の人間性”というものなのだとか思わせる凄みがあった。上巻と下巻、共にラストは圧巻である。勿論、あの湖面での描写もとても美しい。読み終えた直後は暫し呆然となった。まだ読んでいない邦訳された作品が一冊あるが、間違いなく作者の最高傑作だろう。

  • 本の蟲

    終戦間もない台湾の高山に、日本の捕虜になっていた兵士を帰国のため乗せていた米軍輸送機が墜落。野球の夢を絶たれ、故郷の村に帰っていたハルムトは捜索隊に加わるが…。モデルになった史実(三叉山事件)を知らなかったため「なんちゅー終わり方するんじゃ」と驚愕。捜索隊の面々、日本人の、漢族の、様々な原住民族の葛藤と想い。アメリカ兵生存者とハルムトの噛み合わない会話は、それぞれの人生における喜びと悲哀を感じさせる。山の情景とブヌン族の神話の数々は、自然と人との調和を。そしてラスト。全てを押し流す大自然の無常に涙した

  • Ayako H

    図書館から。下巻の方が面白かった。野球ばっかりしているハルムトが少し成長して墜落した飛行機の捜索に参加する。これが実際にあった事件で、小説で扱ったのは初めてというのは後書き情報。気持ちの表現の仕方が今まで読んだことのないタイプなのは台湾の作家だからでしょうか。ハルムトは真の人間になれたのでしょうか。面白かった!

  • takao

    ふむ

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