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父の回数

王谷晶

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065389683
ISBN 10 : 4065389682
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
王谷晶 ,  

Content Description

話題のシスター・バイオレンスアクション『ババヤガの夜』の著者が放つ傑作小説集。

父親が死んだという連絡がある。母親は三十年以上前に父と離婚してから、まったく没交渉だった人間だ。葬式を準備する私と母の顔には、「めんどうくさい」という字がくっきり刻まれている(「かたす・ほかす・ふてる」)。

誰にも同情されず、注目もされず、生きる営みを淡々鬱々と続ける人々の心を照らすものとは? 孤独な現代人の心を揺さぶる「ダイバーシティ」ファミリー小説五編。

こんな風に書かれる主人公たちが心底羨ましい。理屈じゃなくて、肌触りが好き。独り占めしたいから読まないでください!
―尾崎世界観(シンガーソングライター・小説家)

全編、順番を付けられないくらい好きです。そして、どのお話にでてくる人も好きです。
共に生きられなくても、あなたを生かしてくれるひとはいるのだよ、と王谷さんが語りかけてくれるようでした。
―町田そのこ(作家)

これはあなたの話であり、わたしの話であり、あなたのすぐ隣で生きているひとの話だ。
―永井玲衣 (哲学者・作家)

つながりは言葉のまえに、そこにあって、じぶんの家族も、本当は名付けられないなにかだ。
本書は家族という最小の社会につけられた、無数の傷を愛そうとするこころみである。
―海猫沢めろん(作家)

この小説たちは、まさに現代の「人間喜劇」(19世紀の文豪バルザックの小説群)だ!―(担当編集)



【著者紹介】
王谷晶 : 1981年東京都生まれ。著書には、小説で『ババヤガの夜』(ロサンゼルス・タイムスで「この夏読むべきミステリー五冊[二〇二四年]」に選出)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • おしゃべりメガネ

    王谷さん作品4冊目になりましたが、今のところ結局は最初に読んだ話題作『ババヤガ〜』がぶっちぎりでカッコ良すぎたせいか、他の作品が残念ながら印象薄になってしまっています。本作は短編集ですが、なぜかイマイチ波に乗りきれず、ぼんやりとした印象のまま読了してしまいました。決して面白くないワケではありませんが、個人的には読みやすいとは思えず、他の作品を読んでみるのはいったんストップして、まずはここまででいいかなと。しかし、どうして『ババヤガ〜』があんなにインパクト鮮烈で面白い作品に仕上がってるのかある意味謎ですね。

  • 星群

    初読み作家さん。5篇からなる短編集。人間喜劇≠ニ銘打ってたけど、喜劇なのかこれはと疑問符が付く。ここで紹介したいのは『リマインド』アルバイト先の同僚をあることから助けるためのタイムループ。なかなか心を開かない彼女に、あなたのためなのよと手に汗握りましたが、結末に置いてけぼりにされちゃいました。

  • サンダーバード@怪しいグルメ探検隊・隊鳥

    (2025-101)【図書館本-76】ダガー賞を受賞した王谷さん、初読みの作家さんでした。世の中の「標準」からみたらちょっと変わった「家族」をテーマにした短編集。「おねえちゃんの儀」では同性カップル、「あの子を知ってる?」では家族を放り出し自由奔放な生活をする母などが描かれている。「リワインド」はこの中では異色なタイムリープ物のSF仕立て。表題作の「父の回数」に出て来る父親は最低な奴だな。離婚した母は正解だと思う。事前の印象とはちょっと違ってましたが、話題の「ババヤガの夜」も読んでみようと思う。★★★

  • ひさか

    小説現代2025年5・6月合併号おねえちゃんの儀、23年10月号あのコを知ってる?、1・2月合併号リワインド、22年5・6月合併号父の回数、24年1・2月合併号かたす・ほかす・ふてるに掲載された5つの短編をものを2025年4月講談社刊。時を何回も巻き戻してやり直すリワインドが楽しかった。本人がたくさんでてくるところが面白く、秀逸。父の回数は辛辣というか、王谷さんらしい展開だが、読後感はきつい。

  • itica

    何だろう、言葉にするのは難しいけれど好きな短編集だった。色々な形の人との繋がりを読んで、でも孤独感を拭えないような寂しさを感じる。地味にじわじわときて、主人公の気持ちを考えてしまう。それはきっといつかは訪れる「死」と無縁ではないと思う。「◀◀リワインド」「父の回数」が印象的。

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