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カラダは私の何なんだ? 河出文庫

王谷晶

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784309419770
ISBN 10 : 4309419771
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
王谷晶 ,  

Content Description

「その人の肉体は、その人のものだ。私の肉体は、私だけのものだ」。髪は美しく、カラダはほっそり、声は可愛く、子供は早く産んで…。女の尊厳と自尊心を奪いとろうとする社会的罠への仏恥義理レジスタンス!女のカラダにかけられた呪いを解き、レッテル抜きで肉体と向き合うための肯定的爆走エッセイ。

目次 : 乳 乳、帰る/ 髪 髪のみぞ知る/ 腹 腹いっぱいの涙/ 足 足をナメる人生/ 肌 肌は見せるか見せざるべきか/ 尻 世界にひとつだけの尻/ 目 目と目で通じ合うってアリですか/ 爪 爪を憎む者たち/ 声 君の地声で僕を呼んで/ 毛 無理、無茶、無駄毛/ 耳 デビルイヤーは三割うまい/ 眉 細眉の逆襲/ 背 背中まで四十五億年/ 手 自分と握手する方法/ 腸 女の腸内会/ 脳 男脳・女脳がここまで分かった!/ 肝 お酒と女のデスゲーム/ 丈 現役女子がホンネで語るアソコのサイズのウソ・ホント/ 性 セックス、性器、ROCK&ROLL。/ 舌 ナメナメするとき、されるとき。/ 匂 ××の匂いのする女の子は好きですか/ 顔(「表情」で分かる!今夜イケる女子の深層心理分析/ 「ヒステリー女子」はもう怖くない!/ 達人が伝授する「怒った女」の究極のトリセツ。/ 「泣けばこっちのもの」涙を武器にした女の悲惨な末路とは…/ あなたに楽でいてほしい)/ 動 動くな、死ね、反り返れ/ 眠 眠れる森の事情/ 心 乙女心とマジのレス

【著者紹介】
王谷晶 : 1981年東京都生まれ。『ババヤガの夜』は英語圏や韓国語での出版が決定している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 練りようかん

    カラダは自分のものだが、他者の勝手な紐づけに振り回されがち。各回エッセイタイトルがユニークで、王谷さんの怒りが随所で炸裂、どんな器官でも性的に妙な意味づけをされてしまうのは本当に謎で、豊富なエピソードに何度も膝打ちした。特に興味深かったのは声で、女子の声が低いと生意気や失礼と言われ、しかし高ければいいわけでもなく性役割分担の概念と濃い繋がりを感じる。一方イケボなんて男子も揶揄や幸運色々思うことありそうだ。社会人としてTPOの適切な声の出しどころが年々狭くなってるのも“やわらか洗脳”だなと気付かされた。

  • イシカミハサミ

    タイトルがすべて。 これを誰にも言わせない世の中がくるといいな。 ただ著者の性格、生活からよりこの言葉が発せられる環境に近づいた感もまた否めない。 あらゆる“悪い事”はそれを実行する者がいちばんの元凶であるのは前提として。 とはいえそれを根絶することは不可能と言っていい。 ちなみに大人になってからは女性のほうがルッキズムに晒されるだろうけれど、 中学生くらいの思春期の時期は男の方が残酷であからさまな目に遭っていることは留意が必要だと思う。

  • あっくん

    ダガー賞受賞作家の王谷さんがものしたエッセイ。 身体の各パーツを毎回テーマにして世相や男女観をユーモアと毒を交えつつバッサリ切る。 笑って気楽に読めるが、どうして奥深い。

  • きょん

    体を巡るあれこれのセクハラやパワハラめいた言説は、今ではだいぶ影を潜めているように見える。でも見えるだけで、ネット社会等々では逆に差別上等みたいなヤバい状況だ。例えば本書からは離れるが、やまゆり園事件の犯人を称えるようなSNSでの流れしかり。それは逆に怖い。深く潜ったハラスメント感情が表層に出てきたときは手遅れだ。有無を言わさぬ暴力につながりかねない。本当に、ハゲデブイ◯ポ、言われたら嫌だろ?じゃあお前も言うなよってそれだけ。それだけなんだけど、こういう問題は闇が深くて難しい。

  • ユメ

    王谷晶さんが、世にはびこるルッキズムやハラスメントを痛快な語り口で斬り捨てるエッセイ。「その人の肉体は、その人のものだ。私の肉体は、私だけのものだ」ということが繰り返し力強く主張されており、他者の容姿をジャッジしてレッテルを貼るという行動が痛烈に批判されている。ともすれば重苦しくなりそうなテーマをこれだけ軽妙に語る王谷さんの筆力にも感服した。私も「生存はイケてる」と心の中で唱えつつ、ルッキズムやハラスメントの撲滅に向けて少しでも自分にできることを探していきたい。

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