Books

曹操 1 卑劣なる聖人

王暁磊

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784910112008
ISBN 10 : 4910112006
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

策謀に秀でた政治家、『孫子の兵法』を駆使した軍人、雄心を壮大に謳い上げた詩人……。

後漢末の乱世に、中原を制し、皇帝を擁して天下に号令した曹操には、多面的な姿がありますが、本シリーズ『曹操 卑劣なる聖人』(全十巻)は、それをあますことなく描いた歴史小説です。


第一巻は、曹操が悪ガキだった12歳からはじまり、“腐れ宦者の筋”と揶揄されながらも、「治世の能臣」となっていく20代前半までを描いています。
曹嵩、夏侯惇、卞氏、袁紹、鮑信をはじめ、何顒、橋玄、許劭、王甫、秦宜禄といった人物が登場します。



第一章 突然の政変
桓帝の崩御  曹嵩の憂い  張宅にて  
深夜の騒擾  一族の異端者

第二章 帰郷
孝道を修め直す  子供の戦い  腕試し

第三章 四年ぶりの帰洛
醜悪なる一族の歴史  土地争い  洛陽への帰還

第四章 袁紹との出会い
俗務が妨げる夢  同病相憐れむ
臆病神に憑かれた者ども

第五章 決死の救出
兵法談義  袁家での出会い

第六章 父の計らい
王甫に賂す  兄弟の帰郷

第七章 仕官前夜の人殺し
桓家の宴  美女を救う

第八章 官となる
洛陽北部尉  曹熾の訓戒  閑職  人質事件

第九章 このうえない導き
曹家からの言祝ぎ  野駆けにて賢人に会う

第十章 洛陽で名を馳せる
不逞の輩を叩き殺す  許劭に詭計を弄す

第十一章 都を逐われる
勇猛なる鮑信  思いがけない災難
曹嵩の来訪  橋公との別れ

第十二章 赴任途上の危機
厳寒の旅路  黄河対岸の危機  桑畑の賢人

第十三章 職務に励む
難事件を裁く  詔に背く

第十四章 一門免職
頓丘を去る  賢者を桑畑に葬る

第十五章 曹家の没落
物言わぬ帰郷  夏侯家との縁組み

第十六章 皇帝のひと声で返り咲く
家名を挙げる  曹胤の死
皇帝からの召し出し  悲喜こもごも



主な登場人物  主な官職

後漢時代の地図  後漢時代の司隷の地図

後漢時代の冀州、青州、兗州、豫州、徐州の地図




王 暁磊(おう ぎょうらい)
歴史作家。中国在住。『後漢書』、『正史 三国志』、『資治通鑑』はもちろんのこと、曹操に関するあらゆる史料を10年以上にわたり、まさに眼光紙背に徹するまで読み込み、本書を完成させた。曹操の21世紀の代弁者を自任する。


後藤裕也(ごとう ゆうや)
関西大学非常勤講師。著書に『武将で読む三国志演義読本』、『語り物「三国志」の研究』などがある。


岡本悠馬(おかもと ゆうま)
鍼灸養気院副院長、翻訳家。共著に『キクタン中国語【上級編】』、共訳書に『海角七号君想う、国境の海』などがある。


【著者紹介】
王暁磊 : 歴史作家。中国在住。曹操の21世紀の代弁者を自任する

後藤裕也 : 1974年生まれ。関西大学大学院文学研究科中国文学専攻博士課程後期課程修了。博士(文学)。現在、関西大学非常勤講師。専門は中国近世白話文学

岡本悠馬 : 1983年、兵庫県神戸市生まれ。神戸市外国語大学中国学科卒業。在上海日本国総領事館勤務(外務省在外公館派遣員)を経て、鍼灸師となる。臨床治療と並行して神戸市外国語大学非常勤講師、大阪大学医療通訳養成コース講師などを歴任。現在、群馬県の鍼灸養気院・副院長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • つみれ

    曹操を主人公に据えた三国志長編全十巻のうちの一巻目。どのエピソードをとっても曹操の周辺をかなり綿密に調べた上で書かれていることが伝わってきてめちゃくちゃおもしろい。一巻は曹操の幼年期から青年期までを描いているが、むしろ外戚・宦官の権力闘争に揺れる政界を巧みに渡り歩く曹操の親世代の描写にこそおもしろさを感じた。曹嵩の凄みをこれほど魅力的に描いた小説は見たことがない。物語としては、従来の三国志小説であればまだ登場しないような許攸や蔡瑁などが早くも登場し、伏線らしきものをばらまきまくっているのが楽しみすぎる。

  • みや

    「三国志」曹操の一代記。第1巻は悪童の12歳から議郎となる20代前半まで。残された資料に軽く肉付けした程度ではない。曹操が、曹操の周囲に居た人々が、文字の世界から飛び出して生き生きと躍動している。相当なボリュームだが、それを上回る醍醐味が凝縮されていた。『曹操』という男の血となり肉となった人達を知ることは大変面白い。偏屈な曹胤、傲慢な曹鼎、厳しくも一族に愛情深い曹嵩…人間味あふれる親世代の姿は、様々な側面を見せる後日の曹操を思わせる。親戚や友人との絆、国政の権謀術数も面白い。橋玄の言葉はどれも染み入った。

  • 朧月夜

    とても面白かった 人名や官職名がたくさんでてくるのだが 中国のドラマ「曹操」が好きで何度も見ているので ほとんど戸惑うことなく 読み進められた 三国志の中で曹操が一番好きなので この本に出会えて嬉しい 全10巻の予定らしいので この先もとても楽しみ

  • 崩紫サロメ

    原文読了。面白い!英傑の少年時代というとエピソードの抜粋になりがちだが、本書は複雑な家系に生まれた少年の葛藤と成長の物語として読める。魅力的なのが曹操を4年間育てた七叔(曹胤)。「把心摆正了,一心想着把差事办好,给百姓出力,自然而然就行了。」という彼の言葉は曹操の「聖人」の部分につながるのか。また、「卑鄙」もまた七叔の話を通して感じた「这种家族带来的自卑感,竟从此根深蒂固,生生困扰了他一辈子……」であろうから、彼の存在はとても大きかったな……。

  • だてこ

    曹操の幼少期から官位に就いて数年間の話。太平道は出てきたけどまだ黄巾の乱は起こらず。三国志は黄巾の乱以降しか知らないので新鮮だった!政治の腐敗がすごすぎるけど。これは反乱が起こるはずだよ。 そんな中、弱き者を救い悪を許さない曹操。かっこいいね!曹操の弟や妻、叔父達はこの本を読んで始めて知った。これは長いシリーズになりそう。続きが楽しみ!

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items