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血と涙の大地の記憶 中国文化大革命論文集

王友琴

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784867350447
ISBN 10 : 4867350443
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

膨大な血と涙が流れた大地の記憶を発掘!加害者も被害者も、沈黙し続けてきた中国で受難者の足跡を、生涯をかけて尋ね歩く孤高の歴史家の調査記録とその分析。王友琴関係・文革三部作の完成。

目次 : 第1篇 恐怖の「紅い八月」/ 第2篇 生徒が先生を殴った革命:一九六六/ 第3篇 日記を壊した革命/ 第4篇 清華大学附属中高校の闘争モデル/ 第5篇 文革「闘争会」に関する調査と考察/ 第6篇 受難者の側から“反右派闘争”と“文革”との関連性を考える―北京大学を例として/ 第7篇 文革における『羅生門』的現象―北京大学が「林彪の娘を迫害した」といわれる事例について/ 第8篇 文革反省の一視角/ 第9篇 張春橋の亡霊が漂っている/ 第10篇 宗教信仰を持つ人々の受難記/ 附録 毛沢東独裁下、史上未曾有の飢餓地獄の記録(一九五九〜一九六一年)裴毅然著『赤難史證(第八章「進入天童」)』

【著者紹介】
王友琴 : 1952年生まれ。女性。北京師範大学附属女子中学に飛び級で入学(13歳)、この年に文革が始まる。中学在学中、1966年夏、紅衛兵運動に遭う。両親の出身階級が教師だったため身分が悪いと迫害された。まだ17歳にもならないのに14歳の妹と共に雲南省に下放され、6年間、貧苦の中でゴムの木を植えさせられた。後、北京大学中文系に合格、社会科学院で博士号取得の後、アメリカにわたり、スタンフォード大学、シカゴ大学で教鞭をとり、文革の実態調査と歴史研究を続ける

小林一美 : 1937年長野県八ヶ岳南麓に生まれる。この年、スターリンの赤軍将校の大粛清、日本軍の上海攻撃、南京占領の虐殺事件が起きる。8歳の時、敗戦。以後、占領下で、落合村立落合小学校を経て諏訪清陵高校、東京教育大学で学ぶ。専門は世界史の理論と中国史研究。名城大学、神奈川大学の教師を勤める

佐竹保子 : 東北大学文学部卒。同大学院博士課程後期単位取得退学。博士(文学)。在学中に北京大学中国語言文学系高級進修生。東北学院大学、鳴門教育大学、東北大学大学院文学研究科を経て、現在、東北大学名誉教授・大東文化大学外国語学部特任教授。専攻は中国古典文学、漢魏六朝文学

土屋紀義 : 1946年東京都生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士課程中退。長年の国立国会図書館職員を退官後、大阪学院大学教授等を経て現在同大学名誉教授

多田狷介 : 1938年茨城県に生まれる。1968年東京教育大学文学研究科博士課程(東洋史学専攻)単位取得退学。公益財団法人東洋文庫研究員、日本女子大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • BLACK無糖好き

    お馴染みのこの企画も本書で区切りとなるようだ。文化大革命に関する研究は数あれど、受難者の詳細をここまで克明に記したものはあまりなく、紅衛兵が教師を嬲り殺しにする凄惨な場面が延々と続く。1966年の「紅い八月」北京だけで1772人が殴り殺された(文革後『北京日報』が公表)。あまりの惨たらしさに読みながら頭痛に襲われて薬を服用。そんな中、四人組の一人、張春橋が残した書物『獄中家書』で文革の理論と実践は正しかったとしており、これに賛同する人達もいることを書き記した論文に注目。歴史を否定する人達はどこにでもいる。

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