Books

町内会 コミュニティからみる日本近代 ちくま新書

玉野和志

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480076298
ISBN 10 : 4480076298
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

加入率の低下や担い手の高齢化により、存続の危機に瀕する町内会。それは自治や共助の伝統か、時代遅れの遺物か。隣近所から日本社会の成り立ちを問いなおす。

【著者紹介】
玉野和志 : 1960年石川県金沢市生まれ。東京都立大学人文学部卒業。東京大学大学院社会学研究科博士課程中退。社会学博士。東京都老人総合研究所、流通経済大学、東京都立大学を経て、放送大学教養学部社会と産業コース教授。専門は都市社会学・地域社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • うえぽん

    年々加入率が低下し、担い手不足に悩む町内会を、明治地方自治制以降の統治技術と民衆運動との微妙なバランスの下で維持されてきた財産だと一定の評価をしつつ、今後は協議・要求機能に特化すべきと論じた書。明治期に国政選挙権は寄生地主層に限りつつ、豪農層に旧自然村の区長や区長代理として活躍の場が与えられたとの見方は新鮮ではあるが、戦後の基盤を都市自営業者層のみに限定して論ずるなど、全般的に階級社会的語彙で説明している点に限界があるとの印象。町内会は協議機能に特化して事業はNPO等にとの処方箋も、実現性に疑問符が付く。

  • 1.3manen

    行政は何でも町内会に頼るのではなく、さまざまなつながりをいろいろな局面でとらえてつないでいく(023頁)。この考えは正しい。全戸加入原則(026頁)。昭和時代の産物か? 町内会は、国家や自治体とは異なり、任意団体(051頁)。強制できないので、私は辞めたいといったのに、年会費を納めろ、と請求が来た。まったくおかしな話。

  • たまきら

    古い町なので、氏子システムをはじめ子ども会やら廃品回収やら様々なシステムがあり、その中でも町内会は最たるもの。夫は会計をしており、信頼できる人に囲まれ積極的に町会に関わっていますが、このシステムがいつまで存続できるのか悩んでいるので、この本を取り寄せました。読み終わって言えるのは、やるなら本格的にかかわった方が意外と楽しいし、住んでいる場所のことを学べるということかな。無関心ってもったいないです。…でも、30年後にこのシステムが存続できているとは思えないなあ。

  • 山口透析鉄

    市の図書館本で。こういう方が著者の本領が出ています。 統治機能と階級機能を前提に、明治以降の歴史も絡めつつ、日本の町内会の成立した事情が分かりやすく述べられています。 やはり労働組合の組織、欧米と日本のそれは違って、家族型経営というのもありましたし、弾圧されて今に至っている弱点はあるだろうと思います。 自由民権運動を支えた層を一定、取り込み、大正デモクラシーに絡んでも都市などの自営業者などを組織化して臣民化した、というのも良く分かりました。 政治・行政の下請けっぽいところもあったが、もう今はそういうのは↓

  • koji

    6年前に亡くなった父は転勤族で、60歳で福岡に家を建て28年間、どちらかと言えば新参者なのに、町内会活動に一生懸命取組んだことを葬儀で多くの人から聞きました。定年後の「この生き方」は理想としてずっと私の胸に刻み込まれています。ただ世の中は難しいもの。人から敬われるのに、誰も町内会のなり手がおらず衰退しています。この矛盾、私の問題意識をとく手掛かりとして本書を手に取りました。町内会が今に至る歴史を深く掘り下げ、コミュニティを哲学的に考察する「難しい」社会学書でしたが、この書から学んだことをコメントに書きます

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items