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姫君の賦 千姫流流 Php文芸文庫

玉岡かおる

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784569901213
ISBN 10 : 4569901212
Format
Books
Publisher
PHP
Release Date
May/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

戦国最後の姫―徳川家康の孫で、二代将軍・秀忠の娘、千姫。天下の泰平のため、幼くして大坂の豊臣秀頼のもとへ嫁ぐが、徳川、豊臣の争いを止めることはできなかった。そして大坂城落城。その後、再嫁した本多忠刻の愛に包まれて穏やかな日々が訪れたかに思えたが、豊臣の影がどこまでもつきまとう…。動乱の時代における“姫”という存在の悲哀を、千姫の波瀾の生涯を通して描き切った著者渾身の長編小説。

【著者紹介】
玉岡かおる : 1956年、兵庫県生まれ。神戸女学院大学卒業。89年、神戸文学賞受賞作の『夢食い魚のブルー・グッドバイ』(新潮社)で文壇デビュー。2008年、『お家さん』(新潮社)で第25回織田作之助賞を受賞。執筆のかたわら、テレビやラジオにもコメンテーター、パーソナリティーとして出演中。大阪芸術大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • いーたん

    徳川秀忠・一の姫、千が7歳で豊臣秀頼と結婚したものの大坂の陣で落城する大坂城をあとにする。その後、徳川四天王・本田忠勝の孫忠刻との結婚し幸せな日々を過ごすものの、夫の死によって江戸に戻り落飾し余生を過ごす。千姫の影として仕えたちょぼを語り部として、戦国一の姫の賦役、役割と責任を描く力作。姫は周りの人間がしつらえた御輿に乗り、目の前に伸びる緋毛氈を歩くもの。お人形さんのように振る舞うことは生身の人間としては寧ろ辛いはず。様々な経験を経て天樹院となってからのエピソードに姫の裁量が生きていて、救われる思い。

  • フーミン

    激動な時代に翻弄された千姫の人生。人形のように思惑に利用された若き日の姫が成長しながら人間として目覚めていく。 しなやかでたおやかで聡明な自分の意思をもって天樹院千姫として生きぬいた。 その影にはつねにそばで見守った侍女「おちょぼ」の存在が浮かび上がってくる。 女性として生死をかけて共に生きるもう1人の主役「千姫の影武者」の献身的な生涯がこの本を輝かさせたと思います。「おちょぼ」の存在は実話だったのか気になる所です。

  • YH

    政治や出世のために、結婚相手が決められていた時代において、徳川家の姫と生まれた千姫も例外ではなかった。本多に嫁いで穏やかに幸せにずっと暮らせれば良かったのに、運命の残酷さに胸が詰まった。個人的にはちょぼと三木之助の仄かな恋も成就して欲しかった。

  • モンティ

    面白かった。女性の目線からの江戸時代。政争の具として利用されてはいるが、置かれた立場で自分の役割、楽しみをわきまえて人生を歩んでいる。岡山在住なので、千姫と岡山の繋がりも知り、親近感が湧いた。千姫の孫にあたる池田綱政が、素晴らしい後楽園を作ったとわかればなおのことである。現在コロナ禍で休園しているが、再開されたらゆっくり歩いて散策しようと思う。

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    元和偃武のラブストーリー。

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