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希望学 1

玄田有史

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784130341912
ISBN 10 : 413034191X
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2009
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

なぜ人や社会は、希望を時に失いながら、それでもなお希望を求め続けるのだろうか。社会科学の様々な分野の研究者が、「希望とは何か」という問題を包括的・理論的に考察する。

【著者紹介】
玄田有史 : 東京大学社会科学研究所教授。専門は労働経済学

宇野重規 : 東京大学社会科学研究所准教授。専門は政治思想史・政治哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • kanaoka 58

    現代を覆う不安の空気。個人化された社会において個人と社会の結束点とし「希望」の機能に期待を賭けているが、それ自体が希望でしかない。個人も社会も混沌であるが、希望はそこに秩序を作り出すファンタジー能力である。果たして物語は語るべきなのか、語らざるべきものなのか? 仏教(四諦)は欲望の超克を説く。リアリティとしてある快・不快は止むえないとしても、未来という幻想からうまれる希望・不安まで抱え込む事は、精神に不必要な混乱を持ち込む事につながる。

  • えちぜんや よーた

    希望って絶望の表裏一体なんですね。読んだ後思わず川嶋あいさんの歌の歌詞を思い出してしまいました。

  • メルセ・ひすい

    東大社研 ・玄田有史 宇野重視 編  新たなジャンルへ 本格的学術書  個人の希望と社会の希望の関係を多様な角度から探る「希望学」の研究成果をまとめる。1は、「希望研究の系譜」「アジアの幸福と希望」「労働信仰の魔法とそれを解く法」など、9編の論稿を収録。

  • なりあきら

    自己責任論が広まった現代,失業や格差といった社会問題に直面する人々は,これらの問題を個人的な感情と結びつけて考えるようになり,いわば社会問題の個人化が生じている。こうした状況で人々が自らの将来について考える時,重要となる感情は「希望」である。――このような主張は,十分な根拠があるか分からないが,現代社会への新たな視点を提示するものではあると思う。

  • 人生ゴルディアス

    研究者の紹介的な巻だった。経済学の分野からも人が来ていたけれど、深くは切りこんでいなかった。行動経済学の文字がせっかく出たのに……。ホモ・エコノミクスを仮定したうえで2008年になにが起こったか、希望と絡めれば面白い話になると思ったのだが。あと、個人的には西洋思想史の人とかいてもいいのではないかなと思った。ルネサンス前の中世における終末論的な世界観と現代の対比とか面白いと思うのだけど。二巻三巻はケーススタディのようだ。四巻にも期待。

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