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人手不足なのになぜ賃金が上がらないのか

玄田有史

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784766424072
ISBN 10 : 4766424077
Format
Books
Release Date
April/2017
Japan

Content Description

働き手にとって最重要な関心事である所得アップが実現しないのは、なぜ?22名の気鋭が、現代日本の労働市場の構造を驚きと納得の視点から明らかに。

目次 : 人手不足なのに賃金が上がらない三つの理由/ 賃上げについての経営側の考えとその背景/ 規制を緩和しても賃金は上がらない―バス運転手の事例から/ 今も続いている就職氷河期の影響/ 給与の下方硬直性がもたらす上方硬直性/ 人材育成力の低下による「分厚い中間層」の崩壊/ 人手不足と賃金停滞の並存は経済理論で説明できる/ サーチ=マッチング・モデルと行動経済学から考える賃金停滞/ 家計調査等から探る賃金低迷の理由―企業負担の増大/ 国際競争がサービス業の賃金を抑えたのか/ 賃金が上がらないのは複合的な要因による/ マクロ経済からみる労働需給と賃金の関係/ 賃金表の変化から考える賃金が上がりにくい理由/ 非正規増加と賃金下方硬直の影響についての理論的考察/ 社会学から考える非正規雇用の低賃金とその変容/ 賃金は本当に上がっていないのか―擬似パネルによる検証

【著者紹介】
玄田有史 : 1964年生まれ。88年、東京大学経済学部卒業。ハーバード大、オックスフォード大各客員研究員、学習院大学教授等を経て、東京大学社会科学研究所教授。博士(経済学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • えちぜんや よーた

    お賃金が上がらない理由を語り始めると255文字では足りないので、人的資源のミスマッチについて。正直なところOJTとか OffJTについてあーだこーだ言っている時点でもうがっくりした。最近公表されたIT人材白書によれば、個人の能力開発は「OSC(オープンソースコミュニティ)に移すべし。変化が速すぎて一企業では賄えないので」とのこと。OSCはなかなか良いですよー。やる気さえあれば身分に関わらず能力をのばすことができます、当然スキルアップでお賃金を伸ばしている方もいらっしゃいます。他の業界でも出来たらいいのに。

  • きいち

    「人手不足」と「平均賃金の停滞」。相反する二つの事象がなぜ同時に起こっているのか。需給構造やデータの構成、人材投資の世代間ギャップに行動経済学と多様な観点ぶち込んでその構造の実体を明らかにしようという試み。いかに短絡的な解を導くこと、そしてそれに基づいて政策を組むことが間違いか、まずは理解させてくれる。◇見逃せないヒントがたくさん。中でも、人材育成/学習(人的資本投資)の観点。職場外で学習した人は賃金が上昇するにもかかわらず、学習の実施率が低下したままになっている点。政策的に手を入れる必要の大きさを痛感。

  • yamahiko

    漠然と思っていたことが、論者の明晰な分析により腹に落ちる。

  • 宇宙猫

    挫折。専門的過ぎて読み切れない。

  • shikada

    タイトルの疑問に対する様々な研究結果を紹介する一冊。個人的にもずっと疑問だったことなので、示唆に富む内容で非常に面白かった。人手不足と賃金低迷は統計から示される。人手不足に関わらず賃金上昇につながらない要因はさまざま。社会保障費の増大、価格規制(介護業界など)、非正規の増加、労働者の技能低下など。リーマンショック後、企業が労働者のOff-JTへの支出額を半減したとの統計には驚いた。これまで「不況だから?」程度の理解だったが、賃金低迷が複数の要因による構造的な問題であることが読み取れた。

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