Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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• アキ

  読了日：2020/10/18

  いのくまさんと親しみを持って呼ばれた猪熊弦一郎は、長年住み慣れたニューヨークでピカソの大回顧展があった時、晩年の自由なそれでいて生への執着が見られる作品を見て、絵描きは絶対に長生きすべきと思ったそうです。９０歳で亡くなる数年前に丸亀市猪熊弦一郎現代美術館が開館しましたが、壁一面に子どもの絵のような壁画と奇妙なオブジェが特徴的です。あくまで現代にこだわり、芸術の絶対的自由を貫いた生き方をこの本から感じられます。MIMOCAは、谷口吉生設計のとても居心地のよい美術館、彼の精神「美術館は心の病院」が生きる場所。

• テル35

  読了日：2023/08/28

  ひとは一生、好きなこと、美しいものを探究して生きられるのだと証明した人。日常に美が根付いている。藤田嗣治との関係にも涙。

• 石油監査人

  読了日：2025/06/11

  猪熊弦一郎は、昭和期に活躍した画家、デザイナー。パリやニューヨークに長く滞在し、本格的な油彩から現代的な商業デザインまで幅広く手掛けました。三越の包装紙のデザインである「華ひらく」も彼の作品です。この本では、前半で彼の生涯を作品とともに振り返り、後半では、彼のエッセイを食器や家具など彼が収集した品々の写真とともに紹介しています。特に、驚かされるのは、ニューヨーク時代以降の後半生の作品が、いずれも現代的で高い水準を常に保っている点です。研鑽を怠らず、美的なセンスを磨き続けた猪熊の真摯な姿勢が感じられます。

• Tetsuharu Hanazaki

  読了日：2021/07/07

  「美術館は心の病院」猪熊弦一郎さんによる言葉です。 この言葉をコンセプトとして香川県には「丸亀市猪熊弦一郎現代美術館」が建てられました。 西洋では街の真ん中に教会があって、日曜日になると教会に行って疲れた心を癒し、また日常に戻ります。 猪熊さんは「美術館は街にある教会の役割を担っている。 心の悩みをみんなここで治してください」と語っていたそうです。 再び、東京都に四度目の緊急事態宣言が発出されます。 コロナ禍で、気持ちが落ち込みがちな時にこそ、 美術館の存在は大切なものなのではないでしょうか。

• へへろ〜本舗

  読了日：2022/07/13

  不勉強で猪熊弦一郎氏を知らなかったけど三越の包装紙の人だったのか！伝記の部分が柔らかくてこの文章を書いた人は猪熊さんのことが大好きなんだろうなと、好きが伝わってくる文章でした。

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