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反骨の画家河鍋暁斎

狩野博幸

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784106022050
ISBN 10 : 4106022052
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2010
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

正統と異端を同時に生きた万能の絵師。幕末から明治にかけての激動の時代を生き抜いた「画鬼」の波乱万丈の人生と、仏画から戯画まで何でもござれの多彩なる作品世界を余すところなく紹介し、その才能を再検証する。

【著者紹介】
狩野博幸 : 1947年福岡県生まれ。日本近世美術史専攻。九州大学大学院博士課程中退。京都国立博物館(美術室長・京都文化資料センター長)を経て、同志社大学文化情報学部教授。専門は桃山絵画と江戸絵画(浮世絵を含む)。狩野派・長谷川派・琳派・18世紀京都画派(狩野永徳・長谷川等伯・俵屋宗達・尾形光琳・伊藤若冲・曾我蕭白・長沢芦雪・葛飾北斎・歌川広重ら)の作品と伝記を研究

河鍋楠美 : (財)河鍋暁斎記念美術館理事長・館長。蕨眼科院長・東京大学医学部医学博士。河鍋暁斎の曾孫。1977年11月3日、自宅を改装して、河鍋家に伝わる画稿・下絵類を中心に暁斎とその一門の作品を収蔵・展示する河鍋暁斎記念美術館を開館(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • KAZOO

    江戸時代から明治時代に活躍した河鍋暁斎という画家が以前から気にかかっていたので読んでみました。かなりくせがあるというか、地獄や骸骨あるいは鳥獣戯画のような動物の様々な描写がいろいろ描かれています。また色使いも非常に扇情的な感じでよくまあむかしの時代にこのような絵が描けたという気がしました。一番最初にお目にかかったのはたぶん北森鴻さんの本の表紙の絵に使われていたからだと思います。

  • pino

    河鍋暁斎を初めて知りました。(私は素人なので上手く表現できませんが)作品は多様性にとんでいて、同じ人物が描いた画とは思えない程です。書画会で即興で描いた「席画」の軽妙さ、四時間で仕上げたと言われる引幕の心を奪われる程の迫力に参りました。その多才さ故に評価が低かったそうですが、ヨーロッパでの人気はかなりのものだったとか。(詳しいことは専門家の解説にお任せします)暁斎という人は、人も動物も好き。その上、サービス精神旺盛で、時代の狭間に翻弄されながら、才能を余す事なく表現した人。一瞬で「真」を見抜いた稀有な人。

  • がらくたどん

    澤田瞳子氏の『星落ちて、なお』を読むためのガイドに。河鍋暁斎の曾孫のあたる河鍋楠美氏と研究者の狩野博幸氏の対談形式での解説が面白く、年譜・人物相関図も分かりやすい。紹介されている作品を一望すると「ホントに一人の人の作品?」と思えるほど題材も画風も多様。「器用貧乏」と揶揄された時期もあったとのことだが、「器用」の完成度が半端ない。不気味な題材でもなんとなくユーモラスで、洒落ている。これが「星」か〜と思いつつ、さてその子供たちのお話へと行きましょうか♪

  • 姉勤

    不気味、諧謔、風刺画…キッチュな画家のイメージが強い河鍋暁斎。歌川国芳に印象が似ているなと以前から思っていたら、本書で弟子である事が分かり、少し嬉しい。狩野派の本筋も学び、日本絵画の本流も修め、正と奇、二律背反を併せ持つ。曽我蕭白、葛飾北斎、伊藤若冲に連なる画狂の系譜。すでにチラリズムも発見していて、ポスターも漫画(イタズラ絵)も巧みにこなす(春画も)。でも人を喰った様な絵が特にすき。お気に入りは「放屁合戦絵巻」

  • ジョニーウォーカー

    例えるなら『ドラゴンボール』から『珍遊記』まで自在に描き分けられるような筆力、とでも言おうか。とにかくここに収録されている絵がすべて同じ人物によって描かれたという事実に驚かされる。幕末から明治にかけて活躍した“伝説の絵師”河鍋暁斎。七歳で歌川国芳に学び、十歳で狩野派に入門するという異色の経歴を生かし、浮世絵から近代絵画、仏画から春画まで、流派や題材にとらわれない自由な作風で人々を魅了した。なんでも日本より海外での人気が高く、まだ未発掘の作品がたくさんあるとか。そんなところも妙にワクワクさせられます。

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