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映画は陽炎の如く

犬塚稔

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784794211040
ISBN 10 : 479421104X
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2002
Japan

Content Description

今年100歳になる映画監督・脚本家の著者が、自伝的に回想する日本映画100年の歴史。長谷川一夫顔斬り事件の真相や、阪東妻三郎、勝新太郎など多くの映画人の思い出を交えて綴る、痛快な日本映画盛衰記。

【著者紹介】
犬塚稔 : 1901年(明治34)、東京浅草に生まれる。父は新派の作者大須賀豊。五歳のとき父と死別し、親戚を頼って台湾の台北市に移る。台北中学卒業後、台湾銀行に勤めるも、戯曲家の道を志し、上京の折りに立ち寄った京都で松竹の白井信太郎氏に知遇を得て、松竹下加茂撮影所に脚本家として入所。数本の脚本を書いたあと、林長二郎(長谷川一夫)のデビュー作『稚児の剣法』で監督デビューを果たす。監督作品50余本、脚本は戦前戦後を通じて130余本を数える。松竹、日活、戦後は大映などで活躍。戦後の代表作に『座頭市物語』の脚本があり、同シリーズの生みの親でもある。現在、滋賀県安曇川在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • c

    「座頭市」の事実上の原作者の回想録…と言うには、あまりにルサンチマンの発露に頁を割きすぎている。この老翁の手にかかると、衣笠貞之助や子母澤寛といった最早歴史上の人物すら、金や女への執着を忌憚なく描写される。ゲスい。老骨ゆえの狷介もあるにしろ、刊行当時、著者は齢百を数えようとしていたのだ。全てが懐かしく美しい思い出に変わっていても良さそうなものなのに。映画人特有の陶酔的な個人史を期待するとしっぺ返しを喰らうが、ただゲテモノ本としてはかなりの上等品である。「監督は凡庸にもやれるが、脚本は凡庸には書けない」。

  • jinkan_mizuho

    著者は、1901年生まれの脚本家。戦前には監督も。50余本あるとのことだが、ほとんど残存せず。誠に惜しいことだ。一言居士の趣が、少々過多の印象。だが、阪妻や長谷川一夫はじめ、映画関係者の裏話も含めて、興味深い話が満載。日本の初期映画史を知る一助。

  • tkm66

    <『座頭市』は半分くらい俺の手柄だ!勝新ばかり褒めるな!>的な言いっぷりが面白い。映画史的な証言も含めて貴重。

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