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フェイク広告の巨匠

牧野楠葉

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784344935914
ISBN 10 : 4344935918
Format
Books
Release Date
September/2021
Japan

Content Description

2年前、佐藤が働くアフィリエイト広告の会社に、ひとりの女性が入社した。本名、栗原ミニ子。通称、ミニ。売れない小説家のミニは、天性の才能とセンスで商品が飛ぶように売れる広告を書き、業界で「フェイク広告の巨匠」と呼ばれ、祟められるようになる。しかし、ミニの傷を知るうちに、許されない関係になっていって―。表題作をはじめとして、「愛」にまつわる痛みや孤独を、暴力的なまでに描きぬいた短編集。

【著者紹介】
牧野楠葉 : 1993年兵庫県生まれ、27才。2016年、立命館大学映像学部卒業。短編が多数、英訳され海外の文藝誌に掲載。現在、広告代理店の社長も務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • しゅん

    後半に行くほどノッてくる。最後の「新代田から」にグッとくる。小説の終わらせ方がいい。潔く、快感。

  • spatz

    短編集。どれも短い。英訳されて海外で評判になっている、と帯に書いてある。日本より海外の方が(まだ)有名、ということなのだろうか。 自分の心と体のあり方に、とても苦しい思いをされながら、でも、思いっきり生きている感じがする。 どれもこれも苦しくなるような、愛の物語だった。 (ご本人がプロフィールに双極1型と明記されている、この短いが強烈な本を置いて、どうか牧野さんがあまr苦しくない日々を送っておられますように、と祈りたくなった)

  • まおまお

    個人的なことをいうと、わたしとの共通アイテムが散在していて不思議な気持ちになった。作風は破滅的で、登場人物たちはみなズタボロだ。廃人もしくは廃人すれすれの生命の淡いの領域で呼吸しているような人達しかいない。じぶんも20代の頃こういう小説や映画に取り憑かれていた時期が僅かだけれどもあり、胸が苦しくなった。若さゆえの生命の無駄遣いとヒリヒリ感がぐっと込み上げてきた。文章がさらに洗練されたら、無敵になりそう!次回作が楽しみですね。

  • 河村祐介

    帯文解説とタイトルに惹かれて。さらっと読了。なんというか苛烈なテンポと軽さながら内実はたしかに現代の純愛小説というかなんというか。

  • カジノ王

    デビュー作なので粗削りではあるが、デビュー作ならではの勢いがあった。

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