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牧野富太郎 なぜ花は匂うか Standard Books

牧野富太郎

User Review :4.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784582531558
ISBN 10 : 4582531555
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2016
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「日本植物学の父」が綴る、発見と喜びの94年。

目次 : なぜ花は匂うか/ 植物と心中する男/ 植物に感謝せよ/ 世界的の稀品ムジナモを日本で発見す/ 若き日の思い出/ 松竹梅/ ツバキ、サザンカ、トウツバキ/ 仰向け椿/ スミレ講釈/ 桜〔ほか〕

【著者紹介】
牧野富太郎 : 植物分類学者。1862〜1957(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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『 なぜ花は匂うのか 』だいぶ昔に書かれた...

投稿日:2021/07/11 (日)

『 なぜ花は匂うのか 』だいぶ昔に書かれたものが、活き活きとして現代の本とともに並んでいる鮮やかさ。当時の時代背景による、考え方や価値観に現代とのちがいを少しは感じるところはあるものの、精神性の輝きから、今でも褪せることのない新しい印象や感覚を与えてくれている。植物への想いあふれる豊かな話しぶり、書き記しに魅了されてゆく。添えられたやさしくこまやかなタッチの図の魅力。日頃から何度も何度も、野山へ分け入り探求し続けた植物。観察し続けた自然の妙工。草木を友として見つめる人物の美しい記録の数々。好きなものを調べきわめてゆくことの姿勢にも惹かれる。本としての手にした時のサイズ感の心地良さもあったり、内容ももちろん楽しさと面白味にあふれて充実しています。

seigo-hk さん | 長崎県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 岡部敬史/おかべたかし

    このシリーズいいですよ。装丁も全編がエッセイというのもいい。栞という冊子が中に挟まっていて、タイトルに応じていろんな人が寄稿しているのですが、本書は梨木香歩さんという素晴らしさ。牧野富太郎という純な植物学者の人間的な魅力を感じられる一冊。こういう「買いたい!」と思う本を作りたいね。いい。

  • mocha

    古めかしい文体の中に、牧野翁のチャーミングな人柄が覗いて見える。花の構造について書かれているところはもっと図が欲しかった。なにせ昔の文章で学術用語ときたらなかなかに手強い。でも古い呼び名の漢字を見て、気づきもいろいろあった。自らを「植物の愛人」とまで言ってしまう牧野氏の、90歳を越えてもなお旺盛なエネルギーに敬服した。

  • こなな

    人間は植物がなければ生きていけないが植物は、人間がいなくても生きていける。松竹梅の意義がとてもわかりやすくあった。椿の物理的なお話が面白かった。牧野先生は、見ただけで何でも理解できてしまうのだろう。天性の絵心と細やかな観察力と線描技術を持っての独自の植物図も途中に現われる。素晴らしくて見とれてしまう。まさに「日本の植物学の父」である。植物と生きて植物を愛して、そして植物の味方である。植物を知ることの大切さを伝えたい情熱を感じる。巻頭の梨木先生の『永遠の牧野少年』がいい。牧野先生の破格さと魅力を記してある。

  • honyomuhito

    植物大好きおじさんからの植物達へのラブレター。「私は植物の愛人としてこの世に生まれてきた気がします」には痺れた。Wikipediaによれば、著者の牧野富太郎は「『日本の植物学の父』と呼ばれ多数の新種を発見し命名も行った近代植物分類学の権威である。」そうだ。 友人にこの人の本を持ちながら、散歩をすると楽しいと教えてもらった。ロマンチストで、思い込みと思い入れが激しそうなおじさんだ。ここまで打ち込めることに出会えた人生は https://chirakattahondana.com/牧野富太郎-なぜ花は匂うか/

  • アルピニア

    牧野氏の晩年(74〜94歳)に執筆された23篇。標本製作の手順や植物の特性を記す文章に冴えわたった清々しさを感じ、挿入されたスケッチの精緻な美しさにため息が出る。そしてなにより、これらの随筆からはひたすら植物を愛し、敬い、それを無上の幸せと思うピュアな心が伝わってくる。梨木さんの解説にもあるように、牧野氏は、生活を顧みずに植物研究に打ち込み、実家の財産も使い果たしてしまい、日々の生活はとても苦しかったようだ。周りの人は大変だったことだろう。氏は、まさにこの中の一篇「植物と心中する男」だったのだなと思った。

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