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ファントム・ケーブル

牧野修

User Review :2.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784043522057
ISBN 10 : 4043522053
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2003
Japan

Content Description

「ヒトゴロシ」吉住にかかってきた電話。それは一方的な罵りだった。彼は身に憶えのない中傷に怒り、表示された番号に掛け直すのだが、それは使われていないものだった…。その電話がきっかけで吉住は一つの事件を思い出していた。自分が紡がなければならないもの、闇に魅入られてしまった者たちの物語のことを―。常識のように、現実を侵食していく異形の恐怖を描いた傑作短編集。

【著者紹介】
牧野修 : 1958年大阪府生まれ。大学卒業後、雑貨屋主人、コピーライターなど様々な職業を経験。99年『スイート・リトル・ベイビー』で第6回日本ホラー小説大賞長編賞佳作。『傀儡后』で02年度日本SF大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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ファントムケーブルというタイトルが付けら...

投稿日:2021/07/23 (金)

ファントムケーブルというタイトルが付けられているが、雑誌等に掲載された短編集。 プロローグとエピローグがファントムケーブル、 ドキュメントロード、ファイヤーマン、怪物癖、スキンダンスの階梯、幻影錠、ヨブ式、死せるイサクを糧として、と続く。 私は、ホラーやSFが得意ではないので、聖書を題材にしていると言われている、ヨブ式と死せるーーをメインに読んだ。幻影錠の冒頭にマタイによる福音書の16章の引用もあったから、読んでみたが、やっぱりよく分からんといった感じ。全体的にホラーというより、サスペンスよりかなと感じました。

Pripriprince さん | 不明 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • miroku

    「ヨブ式」と「死せるイサクを糧として」が好み。

  • けいちゃっぷ

    2年くらい前にツイッターでどなたかが褒めていたので速攻で入手したが、そのまま寝かせてしまった一冊。 ようやく手に取って何日か前に読み終えたけど、恐ろしいことに全然印象に残っていない。 ホラーだった気はするのだが。 寝かせている間に毒気が抜けてしまったか・・・。 331ページ

  • Ai

    因果もなく、ひたすら無辜の人が非情な目に遭わせられる描写は流石。特に、『ヨブ式』『死せるイサクを糧として』など。聖書をベースにした牧野さんのホラーはおもしろい。『幻影錠』はクトゥルーな肌触り好き。

  • RE:PIRO

    無慈悲な悪意の集積したような話。ホラーの種類としてはオカルトになるのだろうか。全ての話が救いようがなくうまく説明できないようなものもあるが、説明できないものだからこそ余計に恐ろしく感じるのかもしれない。ヨブ式の救いのなさが大好きです。

  • 眠る山猫屋

    再読。かなり良かった。ある陰惨な記憶を共有する三人の男たちにかかってくる「ヒトゴロシ」という電話。三人がさまよい招かれるのは、悪意が増殖する闇の世界…7篇の短編をプロローグとエピローグで束ねた形式だが、共通項は「悪意は増殖する」という所が、救いがない。救いがない割には、後味は悪くないかもしれないが。

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