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十円玉の話 ことばとえ

牧野伊三夫

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784251051035
ISBN 10 : 4251051033
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • シナモン

    次々といろいろな人の手を旅する十円玉。そこに見える暮らしの温かさ。キャッシュレス化が進んで、こんな小銭でのやり取りも懐かしく思える日がくるのかな。独特の味のあるちょっと暗めな絵も雰囲気あって引き込まれました。

  • 吉田あや

    パン屋のレジからおつりとして男の人の手に渡るところから始まる旅する十円玉のお話。鞄の中で揺られながら丘の上を走る列車を眺め、喫茶店で詩集を読む奥さんを眺めながら音楽を楽しみ、銭湯で番台のおばあさんの手に渡り、おばあさんから焼き芋屋さんへ。ほかほかの焼き芋が金色に湯気を立てる光景と空に浮かんだまあるい月が柔らかに重なる夜にギター弾きのケースに入り、上着のポケットで眠る。人の営みの幸せな循環を力強く伸びやかに描く牧野さんの線の全てが心地よく、ささやかな日常に滲む日溜まりのような優しさに心安らいだ。

  • seacalf

    今回の絵本は十円玉が主人公。パン屋さんから、若夫婦のカバン、レコードのある喫茶店、番台のある銭湯、焼き芋売り、釣具屋さん、流しのギター弾きへと手から手へどんどん旅をするお話。非常に味わいのある牧野伊三夫さんの絵が心に残る。今は接触を極力控える時代になってしまったから、お店で小銭のやり取りをすることもめっきり減ってしまった。そのせいか、もっと十円玉を身近に感じた幼少期を思い出す。あの頃は百円なくても色々買えて満足だったんだよなあ。

  • ヒラP@ehon.gohon

    この本における牧野伊三夫さんの絵は、太い筆で昭和の時代を懐古しているような、懐かしい香りが漂っています。 主人公は十円玉。使われて、お釣りとして別の人に渡って、いろいろな人の生活の中を渡り歩いていきます。 その、十円玉の存在感も、描かれている風景も、昭和時代を走馬燈の様に映し出しています。 現金が現金として、十円玉がこれだけ活躍できた時代を、思い出しました。

  • 絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく 

    パン屋のレジにいた十円玉は、様々な人に渡り旅をします。パン屋、夫婦、銭湯、焼き芋売り、焼き芋を買いに来た客、釣具屋、おじさん、流しのギターケース…まだまだ旅は続きます。ノスタルジーな大人に読んであげたい絵本です。

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