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幻想と怪奇 3 平井呈一と西洋怪談の愉しみ

牧原勝志

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784775318546
ISBN 10 : 4775318543
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2020
Japan

Content Description

十九世紀終盤から二十世紀初頭の西洋、ことイギリスでの怪奇小説は傑作の目白押し、書き手たちも名だたる文人墨客であることに、あらためて驚かずにはいられない。
 そんな西洋怪談に惹かれた名訳者、平井呈一(一九〇二−七六)の訳業を、評論、エッセイと共に顧み、彼が愛した作家たちの作品をはじめ、傑作を新旧取り交ぜて収録した。恐怖の愉しみを御堪能あれ。

目次
■目次

夢と嵐の海 平井呈一訳に導かれて 佐野史郎 Illustration: YOUCHAN
A Map of Nowhere03:マッケン「眩しい光」のカルデイ島 藤原ヨウコウ
《巻頭エッセイ》平井呈一のマッケン 南條竹則

《序文》平井呈一と西洋怪談の愉しみ

●平井呈一名訳選
消えた心臓 M・R・ジェイムズ
謎のクリーオール事件 小泉八雲
眩しい光 アーサー・マッケン
池の子たち アーサー・マッケン

《評論/エッセイ》
平井呈一とその時代 紀田順一郎
これで怖くなかったら、木戸銭はお返しする――平井呈一訳『吸血鬼ドラキュラ』考 下楠昌哉
〈東西怪奇実話〉企画編纂夜話 もしくは平亭本の奇縁 東雅夫
平井呈一年譜の作成を終えて 荒俣宏

●怪談つれづれ草
タペストリーの間 ウォルター・スコット 和爾桃子 訳
五尋の深みに アリグザンダー・ウールコット 植草昌実 訳
コート A・E・D・スミス 野村芳夫 訳

●英国怪談精華選
幻のニーナ F・マリオン・クローフォード 遠藤裕子 訳
屋根裏部屋の声 A・M・バレイジ 植草昌実 訳
ベールの女 E・F・ベンスン 圷香織 訳
白い蛾 シンシア・アスキス 大友香奈子 訳
非聖遺物 M・P・デア 伊東晶子 訳

《ショートショート》
紙の城館 井上雅彦
白樺の家 奥田哲也

●現代西洋怪談集
ミスター・ケッチャム マイクル・チスレット 植草昌実 訳
ジャスパーはそこにいる ラムジー・キャンベル 夏来健次 訳
闇に叫べば ジェマ・ファイルズ 安原和見 訳

《資料》
シンシア・アスキス編 怪奇小説アンソロジー総目次

《書評》
『幽霊島 平井呈一怪談翻訳集成』 杉山淳
『アラバスターの手』 木犀あこ
『怪異の表象空間』 植草昌実
『消えた心臓/マグヌス伯爵』 植草昌実
Reader's Review

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寄稿者紹介
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Book Meter Reviews

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  • 翠埜もぐら

    雑誌「幻想と怪奇」の平井呈一と西洋怪談の特集。ホラーではありません。怪談です。私ぐらいの年齢だとあまり平井さんの訳に違和感がないのですが、あっ、私、鏡花と子規が好きなんですよね。その辺もあるのかしら。2段組み300ページにビビっていたのですが、案外すんなり読めました。短編とエッセイの集合だからでしょうか、最近の作品や日本人の作品も新鮮でした。他号も読んでみます。

  • 5〇5

    英国を中心とした西洋怪談の特集です。平井呈一訳の作品を含め、19世紀終わりから20世紀始めの初出作品は、流石に古色蒼然の感がありますね。しかし粛然とした雰囲気の中にあって忍び寄る恐怖にヒヤリとさせられます。紅茶を片手に、腰を据えての読書がお薦めです。

  • アルクシ・ガイ

    平井呈一というと某怪奇小説集で、その癖のある翻訳に閉口した覚えがある。でもこれに載っている訳はふつうですね。ミステリー風味の「ベールの女」がよかった。

  • いっこ

    ハヤカワ・ミステリの「幻想と怪奇」シリーズとは別物で、45年前に休刊した幻想小説専門誌を復刊したとのこと。活字が大きく訳文も自然で、ありがたい。シンシア・アスキスの「白い蛾」は、人間性の描写が巧みで怪奇小説というジャンルを超えていると思った。「非聖遺物」を読むのは2度目(同じ訳者)だが、註の入れ方やフォントなどを工夫していて読みやすくなっていた。読んだ後、うたたねしていたら、骨をカバンに詰める夢を見た。怪奇で脳がいっぱいになったか?

  • 氷沼

    平井呈一名訳選と題して4編と評論/エッセイを、怪談つれづれ草と題して掌編3編、英国怪談精華選と題して5編、ショートショートとして井上雅彦と奥田哲也の2編、現代西洋怪談集と題して3編収録。 2,200円でこのボリュームは凄い、怪奇幻想ファンとしては食費を削ってでも買いである。 普段はほぼ読まない現代作家のショートショートに触れられたのは良い機会になったし、2編とも楽しめた。 いつまでも続いて欲しいと願っているシリーズである。応援しているので、新紀元社さんには頑張っていただきたい。

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