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幻想と怪奇 2 人狼伝説 変身と野生のフォークロア

牧原勝志

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784775318249
ISBN 10 : 4775318241
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2020
Japan

Content Description

ヨーロッパに広く伝わる伝説の存在――人狼。人と獣のあいだを行き来するものたちは、呪われた怪物なのか、あるいは選ばれて野生の能力を得た者なのか。名のみ高い古典作品『人狼ヴァグナー』をはじめとする英国怪奇小説から、パルプ・フィクションを経て現代の都市伝説にまで脈々とつながる、変身と野生のフォークロアをここに追究する。

目次
A Map of Nowhere02:「人狼」のハルツ山 藤原ヨウコウ
人狼映画ポスターギャラリー
《巻頭エッセイ》人狼 野村芳夫

《序文》変身と野生のフォークロア

●中世篇――魔狼の呪い
人狼(『人狼ヴァグナー』第十二章) ジョージ・W・M・レノルズ 夏来健次 訳
《解説》ジョージ・W・M・レノルズと『人狼ヴァグナー』について 夏来健次
狼人間 リーチ・リッチー 森沢くみ子 訳
《エッセイ》黄昏に立つ母は狼 澤村伊智

●異郷篇――野獣への変容
ランニング・ウルフ(新訳) アルジャーノン・ブラックウッド 岩田佳代子 訳
ある探検家の死 H・R・ウェイクフィールド 植草昌実 訳
屋敷の主人 オリヴァー・オニオンズ 高澤真弓 訳

《インタビュー》
菊地秀行インタビュー 銀幕の人狼たち
資料:フィルモグラフィ

●モダンホラー篇――かれらは潜んでいる
魔犬(新訳) フリッツ・ライバー 中村融 訳
ピア! デール・C・ドナルドスン 野村芳夫 訳
闇はもう戻らない ジェイムズ・ブリッシュ 植草昌実 訳
《エッセイ》昼に着るのはドレスがいい 夜にあるのは牙が良い 斜線堂有紀

《ショートショート》
森になる 井上雅彦
老人とオオカミ 安土萌

●現代篇――この街のどこかにも
ゴミ箱をあさる ニーナ・キリキ・ホフマン 田村美佐子 訳
おじいさまの画帳 スティーヴ・ラスニック・テム 圷香織 訳

《資料》
海外人狼小説リスト

《書評》
ミシェル・パストゥロー『図説 ヨーロッパから見た狼の文化史』 植草昌実
澁澤龍彦編『泉鏡花セレクション1 龍蜂集』 朝宮運河
今福龍太『ボルヘス「伝奇集」――迷宮の夢見る虎』 垂野創一郎
垂野創一郎編訳『怪奇骨董翻訳箱』 植草昌実

寄稿者一覧
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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • あたびー

    #日本怪奇幻想読者クラブ 未読で飾ってありましたが、読書会のために取り出し読了。みっちり狼です。巻末の人狼小説一覧を見ましたら、持っているだけでも更に読まなくてはならない本がたくさん出てきてしまい、さて読書会までに読みきれるでしょうか。初読の短編もたくさんあり、とても楽しめました。よく考えたら映画をあまり見ていませんでした。少しずつ見たいと思います。(以下覚書)

  • つるら@turulaJB

    #日本怪奇幻想読者クラブ ■牧原勝志 企画編集 新紀元社2020.6■以前読んだホラーのガイド本では、三大モンスターをドラキュラ、フランケンシュタインの怪物、ジキル博士とハイド氏であるとし、人狼は変身テーマとしてジキル博士の下に置かれていた。人狼テーマの解説本やアンソロジーはあまり見つけられずにいたので、この特集はありがたい。■既読は別訳の『ランニングウルフ』のみ。執筆年代、時代背景ともにバリエーションに富んでいて楽しく読めた →

  • 5〇5

    満月の光で変身し、銀の銃弾に弱い。三大モンスターの一角を担うのが、狼男ですね。吸血鬼と比べると、やはり作品数は少ないようです。本書では1800年代から2000年代までの作品が紹介されています。その変遷を意識しながら、いろいろな人狼が楽しめました。ちなみに、2021年9月21日の中秋の名月は満月でした。月光を浴びたのかな、なんて妄想にふけりました。

  • 竜王五代の人

    ちと首をひねるような話が多かったので残念。割りとよかったのは、彷徨える狼男の悲劇的な最期を描いた「闇はもう戻らない」、でもあれ、事件に巻き込まれて死ぬ奥さんの下りは余計だと思う。着物がないと人間に戻れない設定の「狼人間」は満月とか銀の弾丸とかのお約束が固まってないころなのが興味深い。斜線堂センセの映画「狼の血族」の、「狼男への憧れ」で出来 たもの、というのは素敵な紹介だった。

  • りろ.

    人狼いっぱいお腹いっぱい楽しめました。映画やドラマでヴァンパイアものには必ずと言っていいほど人狼も出てくる、何か関係あるのかな?とずっと気になっている。この本でその気になっていたことが解決されることはないのだけれど、同じ病気扱いにされてたりしてたお話もあった。お気に入りはオリヴァー・オニオンズ「屋敷の住人」、ニーナ・キリキ・ホフマン「ゴミ箱をあさる」。海外人狼小説リストがある、機会があれば読みたい!全部読みたい!!

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