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季語を知る

片山由美子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784047036789
ISBN 10 : 4047036781
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

春に大雨の日があっても、詩歌の伝統において「春雨」は音もなくしとしと降るのが本意である。本意とは、対象の最もそれらしい在りかたのこと。和歌や連歌における本意が俳諧や俳句に継承され、季語に浸透した。多彩な句が詠まれる現代こそ、季語の本意は再確認されるべきものであろう。本書は、古今の歳時記や古典を通して歴史と変遷を探り、季語本来の意味を浮き彫りにする。実作・鑑賞に役立つ画期的な季語論!

目次 : 第1章 春の詞(薄氷/ 「尽」ということ ほか)/ 第2章 夏の詞(青葉・若葉/ 風薫る ほか)/ 第3章 秋の詞(七夕/ 虫 ほか)/ 第4章 冬・新年の詞(小春/ 七五三 ほか)/ 第5章 季語という言葉(季語を知る楽しみ/ 季語という言葉 ほか)

【著者紹介】
片山由美子 : 1952年千葉県生まれ。鷹羽狩行に師事。俳誌「狩」副主宰を経て、2019年1月より「香雨」主宰。1990年「一夜」で第5回俳句研究賞、1994年『現代俳句との対話』(本阿弥書店)で第8回俳人協会評論新人賞、2007年『俳句を読むということ』(KADOKAWA)で第21回俳人協会評論賞、2013年『香雨』(ふらんす堂)で第52回俳人協会賞を受賞。俳人協会常務理事。毎日俳壇、NHK全国俳句大会などの俳句選者。蛇笏賞選考委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • かふ

    言葉は変化しているもので季語の意味あいも時代とともに変化しているのだと思う。そのために歳時記に収められる季語も変化し、それが昔のままでいいとなると一部の権威だけが正しいということになり、世間の流れに付いていけないと思った。カタカナの季語が認められているし、いつまでも文語だとか言っているようでは、最近の口語化の変化について行けないだろう。短歌がそうした変化を取り入れたのに、俳句は爺婆の共有物だとするのはどうなんだろうか?芭蕉も不易流行と言っている。国際化とか言っているのに逆流していると思う。

  • みみこ

    季語は文語である は当たり前のことなのだが、さまざまな季語を見た後で言われると、いつもと違う重みを感じる。実作の時に文語に惹かれる理由はそこかもしれない。

  • 夏みかん

    俳句、こわい、の理由が垣間見えた。「正く」に拘ると敷居が跳ね上がる。でも、ものすごく面白かったし、その窮屈さや難しさも含め、やっぱり俳句は面白そうと思った。文語由来、漢語由来のことや、変な動詞化問題など、言葉の知識としても面白かった。

  • lonely_jean

    初心者…私もそのひとりだが、本書を読むと、俳句を詠むのがものすごくたいへんなことに思える。これだけ勉強しなければ正しく詠めないのなら、ちょっともう遠慮しておく…という人も出てきそうだが、私は変わらず詠もうと思う。勉強は、しながらでいい。し終わってから、では、永遠に詠めなくなってしまうので。

  • 星菫

    俳句を作らなくても、言葉に興味のある人なら楽しく読めると思う。

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