Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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• ☆よいこ

  読了日：2025/07/07

  能の絵本。中国の昔話、かなり理不尽▽子どものできなかった夫婦が仏さまに祈ると、天から鼓(つづみ)が降ってくる夢をみた。子どもが生まれ、「天鼓(てんこ)」と名付けられた。天鼓が天から降ってきた鼓を打つと、素晴らしい音色を響かせた。評判を聞いた帝は天鼓から鼓を取り上げ、天鼓を川に沈めて殺してしまう。すると鼓は誰が打っても鳴らず、帝は天鼓の父を呼び出した。悔しさ悲しさの中で父が鼓を打つと、音に惹かれるように天鼓の魂が現れて天に昇って行った▽2005年発行

• Smileえっちゃん

  読了日：2023/09/19

  中國のお話、図書館本。子供のいない夫婦、仏様に祈り続け天から鼓と共に男の子が授かり天鼓と名付ける。天鼓の鼓の音色が素晴らしい事が帝の耳に入り自分のものにしようと役人を送る。鼓を持って逃げた天鼓は鼓を奪われ呂水に沈められる。やっと授かった子が処刑される親の気持ち…誰が打っても鳴らなかった鼓、父親の子供を愛おしむ気持ちが通じたのでしょう。再び鳴り出しその音色に誘われ、天鼓が現れ喜びで鼓を打つ。片山清司さん、能楽師だったのですね。あとがきから、命の鼓と再び巡り合えた彼の喜びを思い出しながら演じられているとか。

• shiho♪

  読了日：2022/11/16

  図書室絵本。元図書館のリサイクル本。能の絵本って珍しいなぁと。お話自体は中国の昔話で、『スーホの白い馬』を彷彿とさせる切ないお話。実際の能の舞台ってどんな風なんだろう、とちょっと興味が湧きました。

• pino

  読了日：2012/05/07

  「能」の本。天鼓は、両親が仏様に願をかけて、やっと授かった男の子です。生まれた時、空から降ってきた鼓を大切にしており、天鼓が打つと、すばらしい音色を奏でます。その鼓をほしがった帝の命にそむいたために、河に沈められてしまいます。その上、父親は、帝に奪われたその鼓を打つために、宮中に召し出されたのです。我が子の鼓に触れたい思いが、帝の元へ行かせました。最後の場面で、天鼓が空から降りて無邪気に鼓を打つ描写が胸にせまります。昨今の子供たちの悲劇と重なり涙しました。天国でやすらかに。悲劇が起こらないように祈ります。

• まげりん

  読了日：2017/03/07

  能の絵本と可愛い男の子の表紙に惹かれて読んだ。全く為政者というのは自分勝手だ。「スーホの白い馬」を思い出した。無邪気に踊る仕舞をみたいな。宝生流にあるのかな？

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