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この味もまたいつか恋しくなる

燃え殻

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784391164305
ISBN 10 : 4391164302
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2025
Japan

Content Description

彼女との最後の朝食となったシーフードドリアと白ワイン/「王貞治のサインがある店はデザートが美味しい」と豪語する先輩/ジャンボモナカを食べながら「有名になりたかったな」と言った友人/冷えてチーズが固まったピザトーストを片手に、初めて見た母の涙‥‥

ある料理を口にすると、どうしようもなく思い出してしまう
あの日、あの人を描く。

グルメじゃない僕にとって、恋しくなる味のお話。

【著者紹介】
燃え殻 : 1973(昭和48)年、神奈川県横浜市生まれ。2017(平成29)年、『ボクたちはみんな大人になれなかった』で小説家デビュー。同作はNetflixで映画化、エッセイ集『すべて忘れてしまうから』はDisney+とテレビ東京でドラマ化され、映像化、舞台化が相次ぐ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • やすらぎ

    人と人は近づいては離れていく。挨拶や気軽な情報交換だけ、そんな付き合い方もある。つながりは近くても遠くても変わることはない。不思議な心地よさがあるのなら。もう手の届かないところにいるけど、心のどこかに刻まれていて懐かしむこともあるし、もう会えないけど、読み返せばいつでも思い出せることもある。哀しみや切なさ、儚さが漂うのに爽快、そんな話が多く綴られている。毎日いろんなことが起こったり、いろんな食事をするけど、覚えているものはほんの少しで、平凡な日常は消えてしまうけど、そんな日々に実は色があるのかもしれない。

  • Karl Heintz Schneider

    燃え殻さんは初読みの作家さん。小説家でもあるが、エッセイの方が有名らしい。本書も日常のとりとめのないことを綴ったエッセイ集。「ごめんね、こんなものばっかで。」母親はそう言ってサッポロ一番塩ラーメンの袋をふたつ。私とさらに幼い妹に残して仕事に出かけてしまう。茹ですぎてしまったラーメンを口に運んですぐに「おいしい〜」と声に出してくれた妹のそれはこどもながら最大限の気遣いだった。今でも時折食べたくなるのは、あの頃の自分と妹、忙しかった母親に記憶の中で出会えるからだと思う。私にとって家族の味なのかもしれない。

  • ひめか*

    料理にまつわる思い出のエッセイ。食は記憶の中に思い出とともに残ることは結構ある。恋愛経験が豊富で何人もいろんな過去の女性が出てくるの、すごいなと思っちゃった笑。恋愛に限らずその場限りの人との出会いや、恋愛に至らない不思議な関係の人もいる。隣の人の作ったカレーを食べる、プロレスについて語る、ただそれだけの関係が羨ましい。ミートソースの鍋をひっくり返したり、家出してすぐ家に帰ったり、子供の頃の記憶は微笑ましい。それぞれの人と食に思い出があって懐かしさと切なさと温かさと、燃え殻さんらしい文章の色を感じる。

  • はっせー

    本書は小説家の燃え殻さんが書いたエッセイとなる。テーマとしては食べ物と人との記憶かなと思った😊燃え殻さんが描く食べ物のエッセイは、どこか儚い一過性の思い出が多い気がする。だが、何かの拍子でふわっと思い出されて現代の記憶と混ざるような感じ😆私もいまの人生を納得出来るようにやりたいことをやり、思いやりをもって人と接していきたいと決意した😄最後になりますが、本書のイメージを伝えると「残り香から思い出す食べ物と人との記憶」かなと思った!

  • sayuri

    燃え殻さんのエッセイは心地いい。今回は味と記憶のお話。どのエピソードにも優しさと寂しさが共存していて切ない気持ちになる。特に刺さったのは「読まれたい日記」「有名になってどうするの?」「母の涙」刹那的な生き様に胸が締め付けられた。燃え殻さんと殆ど共通点がない私だが、サッポロ一番塩らーめんを作る時、途中で卵を入れて半熟にするのは一緒。今度から卵を割り入れる度に思い出しそう。燃え殻さんの作品を読むと、何気ない日常の大切さに改めて気付かされる。今はもう口にする事が出来ない亡き父の手料理を思い出し胸が一杯になった。

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