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ヴァイキングの歴史 創元世界史ライブラリー

熊野聰

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784422203416
ISBN 10 : 442220341X
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2017
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

8世紀末から11世紀にかけて西欧諸国を恐怖に陥れたヴァイキング。だが、彼らは単なる略奪者ではなかった。傭兵、商人として、あるいは政治的支配者として東西ヨーロッパの歴史に深く関与し、他方では農業を営み独自の法的社会を築いた。本書では北大西洋のヴァイキングに着目、サガを用いてその社会を再構成し歴史的存在としてのヴァイキングの実像に迫る。北欧初期社会史のパイオニアによる必読の1冊。

目次 : 序章 ヴァイキング、ヴァイキング時代、ヴァイキング活動/ 第1章 ヴァイキング活動と北欧社会/ 第2章 農民―「独立王国」の主人/ 第3章 土地を求めて―植民と相続/ 第4章 商人なき交易/ 第5章 集会―法的共同体と祭祀/ 第6章 血の復讐―実力の世界の相互保障/ 第7章 歓待と宴―もてなしの社会/ 第8章 贈与がむすぶ社会/ 第9章 海軍役―農民の武装と王権/ 終章 歴史のなかのヴァイキング社会

【著者紹介】
熊野聰 : 1940年東京生まれ。東京教育大学文学部卒業、一橋大学大学院経済学研究科中退。名古屋大学教養学部教授等を歴任。西洋経済史、北欧史専攻

小沢実 : 1973年愛媛県生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。立教大学文学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • キャプテン

    ★★★★☆_「世界はきっと、ぼくのものフェア」第三弾、ヴァイキング編。侵掠のイメージが強く、海賊という側面が印象深いヴァイキング。アングロ・サクソン人の島となったブリテン諸島を襲撃。イギリス北部にデーンローという場所があるのは、ヴァイキング(デーン人)が住み着いたことに由来するほど、イングランドの文化にヴァイキングは入り込んでいる。そんなヴァイキング、この本を読むとイメージが変わってきて、海賊的存在というより、出稼ぎ軍団に思えてくる。少し乱暴で、とても純粋な存在に思えてくる。北欧に一度行ってみたくなった。

  • 六点

    斯界の古典にして基本書。掠奪を旨としていたわけでは無いのは知っていたが、世界は何処でも中世は自力の時代であったのだなあ、と、思う。「個体発生が系統発生を繰り返す」を地で行く様な「アイスランドのサガ」解読による、ヴァイキング社会の成立と発展は大変に興味深かった。現代の政治とは歴史とは無縁で成立し得ないのだが、北欧のその後に於いて、王権の成立に遅れた結果、独特の北欧の政治体制となったのであろうなと思わせる。最後にできたアイスランドが、ある意味ゲルマン人の古層を残している事に得心がいった。

  • shimashimaon

    ロシアの起源がルーシというヴァイキングであったことをきっかけに『ヴィンランド・サガ』にハマり本書に辿り着きました。面白かったのは第6章「血の復讐」です。法治国家で生きる我々には自立救済権がない代わりに公権力が強制力を行使して秩序を維持しているので、公権力がなく復讐が認められる世界は無秩序で恐ろしく感じます。しかし実際は厳然たる法秩序だということがよくわかります。『ヴィンランド・サガ』はまさに復讐がテーマですが、極めて厳格なルールが存在することも表現されていて惹かれます。荒正人先生の本も古本で入手しました。

  • Mana

    ヴィンランド ・サガ作者の推薦本。直接ヴィンランド・サガとの関連はないけど、彼らの文化を知ることで登場人物たちへの理解が深まった気がする。決して暴力が荒れ狂うだけの世界ではなく、その中でも法律や規範が存在する。女性にも限定的ながら相続権が認められていたのを知ってイメージが好転したけど、略奪婚が普通に行われていたり、過度な理想化は厳禁だと思った。印象的なのは血の復讐は権利であり義務でもある。トルフィンの行動は個人的な感情の他に、ヴァイキングの価値観もあるのだと知った。

  • スプリント

    知られざるヴァイキングの生活が書かれており楽しめました。歴史よりも文化史、風俗史的な内容です。

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