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希望の海 仙河海叙景 集英社文庫

熊谷達也

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784087447453
ISBN 10 : 4087447456
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2025
Japan

Content Description

会社を辞め、故郷の海辺の街・仙河海市で、病弱な母に代わってスナックを切り盛りしている希。過去、実業団に所属する陸上選手だった希は走ることで日々の鬱憤や悩みを解消していたが、震災によって生活が一変、いつも見る街並みも180度変わって―。(「リアスのランナー」「希望のランナー」)。大震災の前も後も、暮らしは続いてゆく。日々の営みから紡がれる再生と希望の物語、全10編。

【著者紹介】
熊谷達也 : 1958年宮城県生まれ。東京電機大学卒業。97年『ウエンカムイの爪』で第10回小説すばる新人賞、2000年『漂泊の牙』で第19回新田次郎文学賞、04年『邂逅の森』で第17回山田周五郎賞と第131回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • なんてひだ

    ずっしりと重みのある内容だと毎回思い身構えたけど意外に読めちゃう。仙河海タイトルはほんとたくさんあるし 今回も登場人物が多数いて どこかしら繋がっているし あーあん時の〜ってならんのよ自分は、もうなんで覚えていないのですか自分、悲しくなるわ。前半7後半3とまた自然体のうますぎるってこと。希のランナー再開もよかったし、ラッツォクが1番響いた。お兄ちゃん私が死んでるの知っているんでしょうの所で泣きそうになる そうかそうだったのか翔平は1人なんだよと、津波を知らない自分が掬い取るのは失礼だし もっと考えろ自分と

  • さんつきくん

    文庫本にて再読。単行本には収録されていなかった「オーバーホール」という短編が収録され、池上冬樹さんの解説で今まで出版された仙河海シリーズの繋がりが明らかにされているのが特徴。震災前が舞台の7編に震災後が舞台の3編の計10編が収録された短編集。「オーバーホール」と「ラッツォクの灯」は震災のやりきれなさを描き、こみ上げてくるものがあった。亡くなった人を思い葛藤を抱き生きる人々を描いているからである。10年ぶりくらいに読んだので、忘れていた部分も多々あったからか、感慨深く読めた。やはり熊谷達也作品は大好きだ!

  • なんてひだ

    関係者の方々多数ですね、それぞれ個性的で希が主人公という訳ではなくて、あー前も書いたはずだけど、瑞稀が死んでいた物語がやっぱり好きだ 哀しみよりも妹の兄を心配する気持ちがグッとくるし、あと葉月ちゃんも死んじゃてるのな。DVに小学校イジメにさほど心が痛まず不快よりもサクッと読めたのが自分の成長

  • CEJZ_

    1P18行。元の本は2016年刊。宮城県気仙沼市をモデルとした、架空の仙河海市を舞台とする連作短編集。長年、毎週「サンドのぼんやり〜ぬTV」を見ているので、仙台や宮城県各市町村の風景をよく目にしている。こと番組では、気仙沼はよくクローズアップされる場所だ。本作では各話の登場人物たちがいろんな場面で交錯する。そこに震災前、震災後の情景も入ってくる。リアス、港町、仮設住宅、境遇、震災直後の風景と人々の描写は読んでいると切ない。震災のはるか前から続く仙河海サーガといわれる各作品を、今後も読んでみたい。

  • むらかな

    3月なので。気仙沼をモデルにした仙河海市の2011年3月の前後を舞台とした短編集。前半は震災前の人々の様子で、家族と喧嘩したり、悩んだり、普通の人生を送っている。明日も今日と同じような日が来るだろうと思っている。後半パートは震災後の物語となり、胸に来るものがあった。モデルとなった気仙沼市の現在は、再び漁港町として栄えている一方で、今でも空地になっている場所も多いようだ。何度でも復興してきた人々の強さと、いざとなった時、自然の前に人間は無力だということを改めて思う。

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