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ISBN 10 : 4779125278
Content Description
「現代詩の祖」と知られるT.S.エリオットが、ショパン、ワーグナー、レンブラント、ゴヤ、マネなど、バロック、ロマン派、印象派の音楽や絵画からの影響をいかに昇華させ、ストラヴィンスキーらに触発されてモダニズム文学の金字塔を打ち立てたのか。初期詩篇を読み解くことで、これまでのT.S.エリオット像が刷新される、画期的エリオット論!
目次 : 第1章 「J・アルフレッド・プルフロックの恋歌」における「観察」と「恋歌」(エピグラフから読む「観察」/ プルフロックが隠したかったもの/ 「恋歌」をめぐって)/ 第2章 「ある婦人の肖像」における「音楽」と「絵画」(「室内楽曲」としての「ある婦人の肖像」/ 美術館としての「ある婦人の肖像」)/ 第3章 「前奏曲集」「風の夜の狂詩曲」における「視覚」と「聴覚」の役割―主としてワーグナーの「ライトモチーフ」から読む(「前奏曲集」における「ライトモチーフ」的技法の萌芽/ 「風の夜の狂詩曲」と映画「ファントマ」―「街灯」の「ライトモチーフ」)/ 第4章 『荒地』におけるワーグナーの三つの楽劇を中心として(タロット・カードの絵の役割とその特徴/ 『荒地』とワーグナーの三つの楽劇の「声」のポリフォニー)/ 第5章 モダンでクラシカルな「音景」―『荒地』と『春の祭典』の「騒音」をめぐって(「雷鳴」―緊張と未解決の「不協和音」/ 「鐘」―複調性的な「不協和音」/ 「機械音」―不均整なポリリズムの「不協和音」)
【著者紹介】
熊谷治子 : 1973年生まれ。現在、仙台白百合女子大学講師。白百合女子大学大学院博士課程言語・文学専攻(単位取得退学)博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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