Books

リハビリの夜

熊谷晋一郎

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784260010047
ISBN 10 : 4260010042
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2009
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

現役の小児科医にして、脳性まひ当事者である著者は、ある時「健常な動き」を目指すリハビリを諦めた。初めて電動車いすに乗った時のめくるめく感覚などを語り尽くす。〈受賞情報〉新潮ドキュメント賞(第9回)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • mukimi

    この筆者、只者ではない。脳性麻痺で生まれつき体を自由に動かせない小児科医(東大卒)。不自由な自分を否定したり運命を呪うより自分の体を徹底的に観察する強者。動かない体で天井を眺めながらどれほどのことを考えたのだろう。自身の体の緊張と弛緩から生み出された「まなざし、まなざされる関係:介助/被介助の上下関係」と「ほどきつつ拾い合う関係:同じ目線で理解の糸を紡ぎ合う関係」という二項対立は、人間関係へも拡張され、自分も言語化できなかった「この人(場所)なんとなくやりづらい」という違和感を解きほぐしてくれた。

  • アキ

    小児まひで生まれ、東大医学部を卒業し、小児科医・現東京大学先端科学技術研究センター准教授の経歴とは別に、脳性まひという体験と極めて個人的な体の官能についての当事者でしか語りえない身体論。生後毎日施行した健常な動きを模倣するリハビリでは、焦りから緊張が増すばかりで「敗北の官能」を感じるのみであった。大学生になりひとり暮らしを始めて自分の動きと内部モデルを立ち上げ、他者と自己や身体内外の隙間をつながりで埋めるという契機を生むことになる。数か月に1度転倒することは自分の身体と向き合うラディカルな運動なのである。

  • ネギっ子gen

    再読だが、何度でも読み返したい本。現役小児科医にして脳性まひ当事者である著者は、18歳の時、幼少期から毎日欠かさず行ってきたリハビリをやめた。「健常な動き」を目指すことを諦めたのだ。都会で一人暮らしを始めた著者は意外なことを発見。他者やモノたちが「私」の身体を突き動かすと――。リハビリキャンプで、トレーナーから授かる快感と恐怖などが記述され、<「運動に内在するはずの官能」というものに目を向け/私の中で湧き上がる、「痛いのは困る。気持ちいいのがいい」という粗削りで弱々しい体の声を羅針盤にして>、論じた書。⇒

  • けぴ

    小児麻痺の障害を持つ著者が、どんな体の状態でどんな気持ちなのかを細かく述べた本。読んでいて十分理解したとはいえないが、著者の熊谷晋一郎さんの赤裸々な真摯さには、心うたれるところがある。山口県出身で大学からは東京大学医学部入学し一人暮らしをして医師となる。現在は臨床からは離れた研究職についているようであるが大変な努力があったことでしょう。医学書院発行ながら一般書として読み応えありました。

  • Roko

    著者の熊谷さんは、脳性まひで電動車いすに乗っている小児科医です。現在は「当事者研究」に力を入れていて、障害や病気を持った本人が周りの人たちの力を借りながら暮らす中で発生する問題について研究されています。この本の中で多くのページを割いている「リハビリキャンプ」の話がスゴイのです。脳性まひの子どもたちを集めて合宿状態でリハビリを行うとのですが、そこで施術をするトレイナーの人達を冷静な目で観察していた、子ども時代の熊谷さんが考えていたことを文章化しているのですが、これが衝撃的です。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items