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交差する辺野古 問いなおされる自治

熊本博之

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784326654277
ISBN 10 : 4326654279
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

目次 : 辺野古から普天間基地移設問題を捉える/ 第1部 普天間基地移設問題の経緯(問題の発端―普天間基地返還合意から一九九八年名護市長選挙まで/ 移設計画の進展―沖合案からV字型案へ/ 政権交代がもたらした期待と諦念/ 再びの自公政権による建設作業の強行)/ 第2部 辺野古にとっての普天間基地移設問題(シュワブと辺野古/ 条件つき受け入れ容認の意味/ 反対派住民の苦悩)/ 第3部 自治をめぐる争い―辺野古で交差する住民、反対運動、日本政府(辺野古集落と建設反対運動―対立を超えるために/ 運動の論理、辺野古の論理/ 補完性原理の濫用と振興事業の報奨金化がもたらす地方自治の危機)/ 普天間基地移設問題を終わらせるために

【著者紹介】
熊本博之 : 1975年宮崎県生まれ。2006年早稲田大学文学研究科社会学専攻博士後期課程単位取得退学、博士(文学)。現在、明星大学人文学部人間社会学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 翔亀

    【沖縄40】辺野古は他人事だと思っていた。いやそう思うしかなかった。日米安保に関わる余りにも大きすぎる問題だからだ。本書はそうした気分に流されてはいけないことを静かに訴える渾身の作だ。ぜひ多くの人に読んでほしいと思う。第47回藤田賞受賞作(地方自治関連書に贈られる)、辺野古のまさしく現在を理解することができる。著者は20年間にわたって辺野古に通い続けた社会学者。辺野古の住民のフィールドワークをしてきたという点がポイントだ。本書はその20年間の成果だ。■まず、辺野古問題の2021年に至る20年以上の歴史↓

  • 二人娘の父

    市長選まっただ中の名護市のホテルで、仕事終わりに読み進め、今朝読了。素晴らしい研究と調査がまとめられたと思う。これからの辺野古、沖縄の米軍基地に関わる課題、ひいては日本の防衛と住民自治について考える上での、要となる著作であると感じた。

  • 歴史好き

    あるようでなかった沖縄研究、本書を一言で表すならばそのような表現になるだろうか。本書は、辺野古区民に焦点を当てて基地問題を論じることで、沖縄が基地に取り込まれるばかりではなく基地を取り込む側面もあることを指摘する点で興味深い。その筆致は、たしかに複数の主体が交差し、一筋縄ではいかない重なりとなった辺野古の様子を描くことに成功している。

  • ぐり

    前段で辺野古移設について、この20年近くの国と県、自治体の行政手続きの往復をまとめる。時系列を追って読んでいると「撤回の取り消し」なんてややこしい話も理解できる。 後段は、辺野古地元住民とその周辺で反対運動をする市民団体について。長年反対したが結局作るんでしょの境地から、補償を前提とする「条件付き容認」となった地元。この心の揺れを丁寧に取材している。 この揺れについては国の発表に寄りがちな本土マスコミにもよく知られてほしい。賛成にもいろんな階層があることを知らずに、また、知らせずにいるのは罪だ。

  • Y_Kuroyanagi

    20211018ー20211030

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