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天明蝦夷探検始末記 田沼意次と悲運の探検家たち

照井壮助

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784877142827
ISBN 10 : 4877142827
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2001
Japan

Content Description

時代の転換期に史上初の蝦夷地探検隊が老中・田沼意次によって派遣された。日本で初めて北方領土問題をクローズアップさせた蝦夷探検の苦難の記録。

【著者紹介】
照井壮助 : 1905年7月岩手県花巻市に生まれる。1925年3月岩手県師範学校本科一部卒業。1936,37年文部省中教検定国語漢文合格。1946年7月「満州」より引揚げ。1965年3月岩手県立福岡高校校長退職。1972年4月一関修紅短期大学学長。1974年2月本稿脱稿後没。同年9月八重岳書房より『天明蝦夷探検始末記』刊行(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • hakodadi

    衝撃的な書だ。 天明6年徳川幕府(老中田沼意次)の指示で実施された初の本格的な蝦夷探検。西蝦夷班がカラフト上陸、東蝦夷班は国後・択捉まで足を伸ばした、地理、自然環境から近在のアイヌの事情まで調べ上げた。その中には当時の松前藩とその御用商人によるアイヌへの苛斂誅求の報告も含まれており、さらには北方からのロシアの脅威にも触れている。先駆的な業績だ。 ところが、2年にわたる過酷な探検行から江戸に戻った一行を待ち受けていたのは、田沼の失脚、蝦夷探検の取りやめ。しかも探検隊の主だった者たちには逮捕・入牢。

  • Eightman

    江戸時代中〜後期に、老中田沼意次の命を受け、当時未開であった蝦夷を探検した話と、その後の政治的結末の話である。満足な装備無しに越冬し、命を落とす者が出ても探検を続け等英雄的な活躍をしたが、田沼意次失脚後の政敵松平定信の内向き思考により罪人として処罰され、牢で命を落とす者も居た。 探検の鬼気迫る記述もさることながら、歴史学者でもない筆者が、持病を推して難しい古文書を解読し、遠く岩手の地から東京まで文献調査に何回も赴き脱稿した直後に倒れ、ご子息が本書出版にこぎ着けたというものも心を打つ。

  • 偽教授

    非常によく調べてある。このテーマについては第一級の史料であろう。労作。

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