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兎の眼

灰谷健次郎

User Review :5.0
(3)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784043520015
ISBN 10 : 4043520018
Format
Books
Publisher
Release Date
March/1998
Japan

Customer Reviews

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新任女性教師の小谷先生は1年生の担任。受...

投稿日:2019/01/10 (木)

新任女性教師の小谷先生は1年生の担任。受け持ちクラスのなかには、学校でひと言もしゃべらない鉄三がいた。先輩教師の足立から、鉄三にも何かタカラモノ(可能性)があるはずだと助言された小谷は、鉄三の心を開かせようと様々な努力をする。そして、壮絶な過去を持つ鉄三の祖父バク爺さんや生徒たちとの交流を通して、鉄三だけではなく、生徒それぞれの様々な良さを小谷は実感することとなる。 著者の小学校教師体験や教育に対する情熱・思いが、作品の背景にあり、それゆえ、教育の“理想”を高らかに謳い上げた作品。

ねも さん | 兵庫県 | 不明

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素直に感涙しました。この作品の登場人物達...

投稿日:2012/10/19 (金)

素直に感涙しました。この作品の登場人物達は子供達もそれに向き合う教師達も皆純粋で、皆様々なものと葛藤しながら、力強く生きています。あの時代に生きて、自分も教育者だった灰谷さんだからこそ書ける小説だと思いました。最近は、テレビで教師の汚職や子供達のイジメ問題が沢山報道されていて悲しくなりますが、そういった話と比べるとこの小説に登場する子供達の姿がまぶしく思いだされます。この小説は永遠に色褪せない名作だと思いました。

ひ〜ちゃん さん | 東京都 | 不明

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おすすめです。感動して、何度も涙しました。...

投稿日:2012/02/08 (水)

おすすめです。感動して、何度も涙しました。 個人的に感銘を受けたのは、いきいきと生きる子どもたちと、葛藤しながら共に歩いていこうとする教師、苦しい生活の中で子ども達の幸せを願い見守る大人たちといった人間の描写です。初出から37年も経っているのに、灰谷さんの描く子どもの姿は普遍的な本質を捉えています。子どもや周りの大人と真剣に向き合ったことのある教育者だからこそ描けるリアリティがありました。色褪せず煌めくような子どものエネルギーを文章から感じました。

peko-rock さん | 大阪府 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • kaizen@名古屋de朝活読書会

    処理場があり,その側に現業員の住む住宅がある。処理場のある小学校に勤務になった小谷芙美。ハエをそだてる生徒、鉄三。鉄三の保護者である祖父のバクじいさん。型破りの先生足立。役者が揃っている。解説は最初の理論者版の編集者だった小宮山量平。理論社版のあとがき,新潮文庫解説の今絵祥智の文章を引用。第一次世界大戦、第二次世界大戦と,志賀直哉、横光利一、小林多喜二について論じ、その先に灰谷健次郎を位置づける。壮大な展開に驚く。生活と教育と人間らしさについて再考。発見角川

  • のっち♬

    大学出の新任教師の視点で描かれる小学生との心のふれ合い。特に存在感があるのは足立先生とバクじいさんで、生徒たちや孫に温かい愛情を示す二人の悲痛な過去は現在が犠牲の上に成り立っている事実を訴えかけてくる。問題児やちえおくれの子たちに対する優しい配慮もこのテーマと密接に繋がっている。「心に悩みを持っているのが人間であるとするならば、われわれとてまた同じ障害者です」—ゴミはメタファーの要。迷惑は誰もが排出するしとばっちりを受ける、事故を恐れてばかりいては何も出来ない。本書は現代が忘れつつある不器用で美しい歌だ。

  • 二代目 びあだいまおう

    新卒女性教師、小谷先生たちの奮闘に感動!元教師の著者だからこその心理描写と言葉が面白く、一気読みお薦めです‼️サンテグジュペリが『愛し合うとは、互いに見つめ合うことではなく、互いに同じ方向を見やること』といったが、本気で寄り添うってそういうことでしょう‼️キーワードは『ハエ』そう、全人類が嫌うハエです!いい話‼️ 足立先生がまたいい。いい先生についた生徒は幸せ😃💕今もこんな先生いるんでしょうね、宝物がたくさんつまってる子供達の未来をよろしくお願いいたします🙇

  • Willie the Wildcat

    ジーンときますね。子供たちの純粋な気持ち。カラスの貯金、空き巣被害の小谷先生になけなしのお小遣いを渡すシーン。みなこちゃんとの出会いと別れ。そして鉄三が心を開く。子供に限らずちょっとした行き違いから発生する先入観、差別、区別・・・。本来人の持つ心の優しさ、温かさ。本質を見極める「兎の眼」。子供を信じ、人を信じて生きていきたい、生きようよ!って感じさせてくれます。本当に気持ちのいい本です。

  • katsubek

    約30年ぶりの再読。あとがきによると、1974年刊行だから、七、八年後に読んだことになる。それから30年経っても、みずみずしさは変わらない。「ぼくは心がずんとした」には、やはり感動を覚える。こういう感覚を忘れずに持ち続けたいものだ。勇気をもらえる一冊。また、いつか読みたい。

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