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黄金と水飴のアパルトマン

瀬那和章

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784120059612
ISBN 10 : 4120059618
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

僕たちは黄金をもっている。はずだった――

ここは、夢を追う若者たちの共同住宅〈アパルトマン黒猫〉。

イラストレーター、アイドル、書道家、脚本家‥‥
自分の黄金(たったひとつの才能)を信じるアーティストたち。

生成AIの進化に芸術が脅かされる時代、彼らが手にした黄金は、いつまで黄金であり続けるだろうか――。

夢を失ったピアニスト・梨音は、アパルトマンの管理人になる。
芸術と真剣に向き合う住人たちとの交流が、彼女の心を少しずつ変えていく。

『後宮の百花輪』、『パンダより恋が苦手な私たち』など
好評シリーズの著者による、芸術家たちの青春ストーリー。

【著者紹介】
瀬那和章 : 兵庫県生まれ。2007年、第14回電撃小説大賞銀賞を受賞し『under 異界ノスタルジア』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • よっち

    ルームメイトの従姉の帰郷で住む場所を失った元ピアニストの梨音。彼女が夢を追う若者たちの共同住宅・アパルトマン黒猫の管理人になる物語。イラストレーターやVtuberと並行して活動するアイドル、書道家や脚本家、AIエンジニアといった芸術と真剣に向き合う個性的な住人たちとの出会い。嫌でも自覚させられる生成AIの進化に芸術が脅かさてる時代という深遠なテーマでしたけど、自分の才能を信じられない梨音が毎日何時間もピアノを弾いているのはなぜなのか、様々な出会いの中で自分がどうしたいのかを見出していく姿が印象的でしたね。

  • アマザケ

    今や近い将来、誰も生成AIが今ある仕事の多くを代替することに異論を唱えなくなった。 この小説は生成AIと芸術家の激しいせめぎ合いが起こる。アパルトマンの住人は全てが芸術家。お互いが励まし合い、生成AIに対抗しながら、皆で協力して壁を越えていく。 表題の「黄金(唯一無二のもの)と水飴(ひとときの喜びのために消費されるもの)」も意味を考えるとAIと人の同様に対岸にあるもの。 読み手からすると「これからの人生を人間らしく、生きがいをもってどう生きるか」を問われている気がしてくる。読みやすかったので、一日読了。

  • テリトリーM

    同居人の従姉妹が地元に帰るため新居を探すことになった梨音。紹介されたのは、芸術家交流のためのアパルトマン『アパルトマン黒猫』。入居条件はオーナー、マリに気に入られること。梨音は自分のピアノ、他人の演奏をそっくりそのまま真似する演奏を披露し、入居ではなく管理人として住むことに。そこにはアイドル、脚本家、イラストレーター、書道家、エンジニアが自分の才能を磨きながら暮らしている。彼らと交流しながら自分のピアノと向き合う梨音のお話。進化する生成AI、表現を生業にする人たちの葛藤が主軸なのかな。

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