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裁判所の正体 法服を着た役人たち

瀬木比呂志

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784104405039
ISBN 10 : 4104405035
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2017
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

裁判所には「正義」も「良心」もなかった!良心と憲法と法律に従って判決を下す「正義の府」。権力の暴走を監視する「憲法の番人」。しかし実態はそれとは懸け離れたものだった!最高裁を頂点とした官僚機構によって強力に統制され、政治への忖度で判決を下す裁判官たちの驚愕の姿を暴きだす。

目次 : 第1章 裁判官の知られざる日常/ 第2章 裁判所の仕組み/ 第3章 裁判とは何か/ 第4章 刑事司法の闇/ 第5章 冤罪と死刑/ 第6章 民事司法の闇/ 第7章 最高裁と権力/ 第8章 日本の裁判所の未来

【著者紹介】
瀬木比呂志 : 1954(昭和29)年、愛知県生れ。東京大学法学部卒。1979年より裁判官。東京地裁、最高裁等に勤務。米留学。2012(平成24)年、明治大学法科大学院教授に転身。2017年度中は滞米在外研究。『ニッポンの裁判』で第2回城山三郎賞を受賞

清水潔 : 1958(昭和33)年、東京都生れ。ジャーナリスト。新潮社「FOCUS」編集部を経て、日本テレビ報道局記者・解説委員。2014(平成26)年、『殺人犯はそこにいる―隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件』で新潮ドキュメント賞、日本推理作家協会賞(評論その他の部門)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 美登利

    前回の選挙の前に読んでおけば良かったなと思いました。正直、最高裁判事の国民審査なんて何故やるのか?どういう基準で❌など付けたら良いのかもよくわからないままでした。この本は清水さんの記者としての情熱からしてみると物足りなさを感じる人も多いだろうけど、ほぼ国民の疑問に答える形で元裁判官の瀬木さんに質問してるんだなと感じました。清水さんも驚くような裁判所の実態。全く大岡裁きでは無かった。自分たちから変えられることは何か?少しでも考える力を持つことが必要だと思いました。かなり難しい内容ですが退屈ではありません。

  • てつ

    以前からかなり気になっていた本。ジャーナリストと元判事の対談。日本の司法界の閉鎖性がよくわかる。良書。

  • サトシ@朝練ファイト

    対談で読みやすいけどページの進みが遅い。欧米の司法を礼賛するのは勘弁して欲しいが、裁判所のみならず日本の司法全体の問題を丁寧にあぶり出すのには驚嘆する。建前上は三権分立しているはずが「統治と支配」に関わる判決はタブー! 大飯原発差し止め判決の樋口裁判長は家裁へ左遷になり、マスコミの報道もほとんど見受けられない。日本会議に入った最高裁判事の事も書いて欲しかったな。司法制度全体に問題提起する良書だと思います。

  • matfalcon

    図書館で見つけた清水潔本。瀬木元判事の「もっと俯瞰的かつ構造的な視点をもつべき」は、ひとりジャーナリズムだけに留まらず社会の隅々に敷衍してほしい言葉だと思と同時に、飯塚事件に頬かむりを続ける司法とジャーナリズムに蟻の一穴が抉じ開けられたとき、MCT118法を根拠とする冤罪が東南海地震なみのマグニチュードで噴出する。いまだにアホノミクスを総括(検証)できない自民党が3.11時の政権党でなかったことは人類の幸い。会社やすんでまで懲役刑もある裁判員になって、神妙に裁判官の説明を聞くやつ、どこにおんねん?

  • James Hayashi

    桶川ストーカーの清水氏と元裁判官の瀬木氏の対談。清水氏が聞き役で様々な質問を繰り出す。 隔絶された組織になっており外の繋がりは限られている。法服を着た役人でありながら高い犯罪率。それも表沙汰になったものだけ。三権分立など名目だけ。検察の意向を受け、政府の顔を見ながらの判定。検察は有罪ありきで裁判に持ち込むので、裁判所も推定有罪で裁判を行う。この状況なら冤罪は無くならない。独自の判定などは出世の道を閉ざし、原発判定では左遷。法の番人は法廷でもなく、マスコミでもない。これが民主国家か。日本よどうする?

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