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増補 害虫の誕生 虫からみた日本史 ちくま学芸文庫

瀬戸口明久

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480511782
ISBN 10 : 4480511784
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ハエもゴキブリも昔は「害虫」ではなかった。植民地支配や戦争により、我々の自然観はいかに組みかえられてきたか。小さな虫から近代を読み解く。

【著者紹介】
瀬戸口明久 : 1975年宮崎県生まれ。京都大学理学部(生物科学)卒業後、同大文学部(科学哲学科学史)卒業。同大大学院文学研究科博士課程修了。大阪市立大学大学院経済学研究科准教授を経て、京都大学人文科学研究所教授。専門は科学史、環境史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 藤月はな(灯れ松明の火)

    昔はゴキブリは富裕の象徴(ゴキブリは密閉性が強く、暖かい場所にしか現れなかったから。因みに童謡の『コガネムシ』はゴキブリを指す)だった。他にも蠅、飛蝗なども「手に負えない自然」として共存していた日本。その虫たちが何時から害虫と認識され、駆除に躍起になる対象となったのか。それを紐解く本書から文明開化による除虫技術の輸入、都市イメージの固定化キャンペーン、戦争による毒ガス技術を応用した駆除技術の発展などを明かしていく。だが、補遺によって耐薬を備えた害虫が増えている事の指摘など、虫も進化しているのが心憎い。

  • かふ

    人の合理的世界では害虫は滅亡した方がいいのたが、それが文化となっている地域では絶滅政策は住民感情に反するという。植民地政策で害虫を駆除するために自然そのものを破壊してしまうことだと書かれてあり、虫送という文化は害虫駆除とともに消えていったという。それは都市化する衛生学なのだ。あるいは共存社会でなく分断社会を生み出すということ。コロナ禍によって引き起こされた隔離政策は今も分断社会として影響を与えている。害虫という概念は自然界にはない。それを害虫と思うのは人間の生存戦略であり、それが自然を破壊していく。

  • 昆虫を害虫と認識する過程がとてもおもしろかった。徹底的に害虫を排除するのがよくないのはわかるけど、だからと言ってそこら中に虫がいる環境で暮らすのは嫌だなと、1匹の虫も見ない快適な自室で読みながら思う。なぜ虫を見るとゾワッとするのか、昆虫展に行くのはもはや怖いもの見たさになってしまっているがそれはなぜなのか、心理面から考察した本も読みたい。「虫のヒト」、書いていただけませんか?

  • バッシー

    昆虫と人間との関係、変えられていく人々の意識、いずれも興味深い内容。おもしろかった。

  • Go Extreme

    https://claude.ai/public/artifacts/8a39e9ac-9284-473b-bdaf-774258f886fa

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