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幸福な食卓

瀬尾まいこ

User Review :4.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784062756501
ISBN 10 : 4062756501
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2007
Japan

Content Description

佐和子の家族はちょっとヘン。父を辞めると宣言した父、家出中なのに料理を届けに来る母、元天才児の兄。そして佐和子には、心の中で次第にその存在が大きくなるボーイフレンド大浦君がいて…。それぞれ切なさを抱えながら、つながり合い再生していく家族の姿を温かく描く。吉川英治文学新人賞受賞作。

【著者紹介】
瀬尾まいこ : 1974年大阪府生まれ。2001年「卵の緒」で第7回坊っちゃん文学賞大賞を受賞。翌年、単行本『卵の緒』(マガジンハウス)でデビュー。2005年本作『幸福な食卓』(講談社)で第26回吉川英治文学新人賞を受賞し、2007年には同作が映画化され話題となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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瀬尾まいこさんの作品とても好きです。お父...

投稿日:2021/04/09 (金)

瀬尾まいこさんの作品とても好きです。お父さんがお父さんを辞める宣言。最初から痛快。でもこんなヘンタコなお話しもいいなと思っていたら最後は衝撃的、号泣して続きが読めませんでした。好き嫌いは分かれるかなと思いますが、改めて家族について考えさせられる一冊です。

りり さん | 愛知県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • しんごろ

    家族っていいよねと思わせるほっこりする話!読んでて、よしもとばななさんと思わせる優しい文章で、さまざまな問題がありつつも、なんだかんだで家族の仲の良さが伝わるステキでほっこり、まったりする話でした。出てくる料理も食べたくなります。クリスティーヌ食べちゃった?!と思わずツッコミいれて笑い、ラストはひきこまれ、佐和子が途方にくれるシーンは、ついつい形こそ違いましたが自分と重ねてしまい、涙が流れてしまいました。再読するなら辛島美登里をBGMにするかな。

  • zero1

    死なない限り朝は来る。幸福でも不幸でも。梅雨になると体調不良になる佐和子。母が家から出て父は【父親を辞める】と宣言。兄は成績優秀なのに大学へ行かず農業の道へ。話題作「そして、バトンは渡された」など変わった家族を描いてきた作者だが、この家庭も変わっている。しかし程度の差はあれ、みんな変わっている。大浦君と高校受験、交流会の危機にクリスマス。再読だが、この結末を予想した読者はどれだけいたか。兄の彼女を含め、喪失からの再生はあるのか?そして家族の繋がりとは何か?瀬尾エッセンスがいっぱいの一冊。07年に映画化。

  • さてさて

    『もっと大事にしろって思うし、もっと甘えたらいいのにって思うよ』。日々の暮らしの中で家族の存在は後回しになりがちです。それは、近すぎるから、絶対になくならないと思っているからなのだと思います。一方で、家族とは、さまざまな形で相手を思いやり、いたわりあいながら繋がっているものでもあります。この作品ではそんな家族の繋がり、最後に還る場所である家族の存在を見ることができました。この作品を読み終えて、私も、家族のことをもっと意識して大切にしよう、甘えてみよう、そして、向き合ってみよう、そんな風に感じた作品でした。

  • HIRO1970

    ⭐️⭐️⭐️本年142冊目。九州出張の帰りに読みました。瀬尾さんはまだ4冊目ですが、独特の味のある稀有な文章の魅力にハマっています。場の空気や家族や友人との関係論を実に日本的な視点で且つ女性的な細やかな目線で描いておられるのが特徴的だと思います。(この辺の感覚が外国人に伝えにくいな〜と、もどかしく思う日本人の人情の難しい部分だと思います。)特に全体を包む仏教的な慈愛のような、自と他を分かち難く包む淡い愛情のような眼差しを常に感じられる作品を描かれる作家さんだと思います。いつもながら人に優しくなれる本です。

  • yoshida

    中学生の佐和子の家族は少し変わっている。父は教職を辞め大学受験に励む。母は父の過去の出来事が影響し家を出ている。頭脳明晰で容姿端麗な兄は大学に進学せず農業法人で働き、恋人と長続きしない。佐和子は塾で大浦君と出会う。二人は同じ高校に進学し付き合い始める。クリスマスに佐和子と大浦君を大きな事件が襲う。理不尽すぎる事件に佐和子は打ちのめされる。佐和子を助けるために、両親と兄、兄の恋人が動き始め、家族の再生が描かれる。ラストの大浦君の自宅の場面で思わず涙が滲みました。読んでしみじみ良いと思える作品でした。感動作。

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