Books

その扉をたたく音 集英社文庫

瀬尾まいこ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784087445862
ISBN 10 : 4087445860
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2023
Japan

Content Description

ミュージシャンの夢を捨てきれず、親からの仕送りで怠惰に暮らす、29歳無職の宮路。ある日、ギターの弾き語りに訪れた老人ホームで、神がかったサックスの音色を耳にする。演奏していたのは年下の介護士・渡部だった。「神様」に出会った興奮に突き動かされ、ホームに通うようになった宮路は「ぼんくら」と呼ばれながらも、入居者たちと親しくなっていき…。音楽と人が奏でる、確かな希望の物語。

【著者紹介】
瀬尾まいこ : 1974年大阪府生まれ。2001年「卵の緒」で坊っちゃん文学賞大賞を受賞し、翌年、同作を表題作とする単行本でデビュー。05年『幸福な食卓』で吉川英治文学新人賞、08年『戸村飯店 青春100連発』で坪田譲治文学賞、13年咲くやこの花賞、19年『そして、バトンは渡された』で本屋大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • mae.dat

    『あと少し、もう少し』のスピンオフ第2弾。派生元作品を読んでおいた方が楽しめる部分もありますが、マスト条件では無さそうです。ほら儂、登場人物を名前で無く、行動や口調、雰囲気で判別するので。出だしのノリで、バスケやってたジローが主役かなって思った。でも何か違和感があるよねー。って思ったら、準主役の渡部くんの方かーい。主役の宮路くんは音楽の夢を捨て切られずぐだぐだしてしまった系の方。埋もれた天才サックス奏者を見つけてしまい、物語が始まるのですけど。ラストでも違う天才を見出して。その審美眼はどっちなんだろうね。

  • となりのトウシロウ

    『あと少し、もう少し』の吹奏楽部の渡部くんが25歳になって登場。でも、主人公は29歳で無職、親からの仕送りで暮らす宮路。この宮路はミュージシャンの夢を捨てきれない癖にそのための努力は全くしない何ともダメなやつ。ギターの弾き語りで訪れた老人ホームで、渡部の吹くサックスに魅了され、通うようになる。入居者からは「ぼんくら」と呼ばれるが、やがて・・・。人生における楽しみとは何か、生きる希望を見出していく物語。全てが終わったような絶望を味わっても、「明日やその先に素敵なことが待っている事を知っている」いいお話でした

  • おしゃべりメガネ

    ハードカバーで読んで依頼、四年ぶりの再読です。先日、瀬尾さんの新刊エッセイを読み、こちらを読み返したくなりました。中学駅伝の名作『あと少し〜』に登場した「渡部」君が老人ホームで介護士になっていて、無職の怠惰な自称ミュージシャン「宮路」と会い、そこから瀬尾さんワールドがスタートします。ダメ人間の再生と老人たちの生と死、認知症などシリアスなテーマながら、そこはさすがの瀬尾さん、しっかりとココロ温まる作品に仕上げてくれています。ぶっちゃけ『あと少し〜』での「渡部」君が全然思い出せないので、さっさと再読します。

  • あすなろ@no book, no life.

    体が水を欲する位の勢いであの音を聴きたい。そんなサックスの音が開幕の音となった彼の独り立ちの物語。音楽と介護施設における触れ合いが彼を変えていく。純粋に爽やかでいい小説だと思った。僕から見れば甘ったれるなとは言ってしまうのだが。しかし、どんな青年も何らかの方法で大人になる。そんな過程が中編小説として綺麗に読み易く流れていて読んでいて気持ち良い一冊。

  • おせきはん

    なかなか大人になれない「ぼんくら」が、老人ホームで出会った人たちとの交流を通じて現実の世界へと踏み出すきっかけをつかみます。それまで思い描いていた夢とは違っても、自ら納得して選ぶ道であれば、前向きに生きていけるだろうと期待をもって読み終えました。『あと少し、もう少し』にも登場した渡部くんの成長も頼もしかったです。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items