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150年前の科学誌「nature」には何が書かれていたのか

瀧澤美奈子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784860645755
ISBN 10 : 4860645758
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

創刊に託された思い、SNSとしての役割、当時の科学、宗教と科学の関係、女性の科学者の不遇と活躍、記事から見える日本の姿、…1869年に創刊し、150周年を迎える最高峰の科学誌ネイチャー。その創刊当時の遠く離れた時空から送られるメッセージとは。

目次 : 序 なぜ今、150年前の科学雑誌を読むのか(本書の目的)/ 第1章 nature創刊に託された思い/ 第2章 ヴィクトリアンの科学論争/ 第3章 150年前の科学/ 第4章 なぜ国が科学にお金を出すのか/ 第5章 女子の高等教育―「壁」を越えた女子医学生たち/ 第6章 チャレンジャー号の世界一周探検航海/ 第7章 モースの大森貝塚/ 第8章 nature誌上に見る150年前の日本/ 付録 初期のnatureに何度も載った日本人

【著者紹介】
瀧澤美奈子 : 科学ジャーナリスト。社会の未来と関係の深いさまざまな科学について、著作活動等を行なう。2005年4月、有人潜水調査船「しんかい6500」に乗船。内閣府審議会委員。文部科学省科学技術学術審議会臨時委員。慶應義塾大学大学院非常勤講師。日本科学技術ジャーナリスト会議副会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • hit4papa

    本書は、「Nature」がどのような理念が掲げられて出発し、どのような道のりを歩んできたのか、雑誌制作に関わった科学者らの具体的な活動を通して明らかにしていきます。物事の普及に努めようと専心する人々の高邁な精神は、動き始めた当初においてこそ多くを感じることができるのかもしれません。一般大衆を第一読者と想定していたのは興味深いですね。本書を読み進めるには科学的な知識は不要です。著者は、「Nature」にならって対象となる読者を一般人としているのでしょう。科学に対する情熱が余すところなく伝わる労作です。

  • みき

    もう題名から面白さが伝わる本。NATUREという雑誌が150年前から存在していたこと、150年前がヴィクトリア王朝時代だったこと、ダーウィンの種の起源が発表されたことがこの時代だったこと。正直、浅学ゆえに驚きをもって読むことができた。まだ進化論の発表から150年しか経っていないのかということも同様に驚き。そしてそんな時代から創刊されている雑誌に日本のことが多く取り上げられていることも驚き、なんかずっと驚きながらページをめくっていたというのが本音です。内容もよくある無駄な日本礼賛系でもなく楽しく読めました

  • けぴ

    Natureに一番多く論文が掲載された人は誰?何と日本人の南方熊楠です。その数50‼︎ そんな印象的な話で終わる本書。Natureの創刊時は一般読者も対象にした科学雑誌的なものだったようです。現在の日本の雑誌ニュートンのようなもの? また日本に興味があったようで大森貝塚の発見のほか、日本人特集も組まれたことがあったとのこと。明治初期の日本人の生活が生き生きと語られます。親日的でのちの日英同盟の下地を感じます。筆者の瀧澤さんの篤い想いを感じる好著でした。

  • ミライ

    150年前の雑誌「NATURE」に書かれていた内容から現代を読み解く一冊。「NATURE」はイギリスの科学雑誌で、ノーベル賞などのさまざまな論文を掲載してきた、150年間続いていることがそもそもの驚き。初期の「NATURE」は、現代のSNSのごとく雑誌上で専門家・一般読者を巻き込んだ論争が掲載されていたり、明治維新直後の日本が描かれていたり非常に面白かった。南方熊楠の論文が大量に掲載されていたという事実も初めて知った。

  • ばんだねいっぺい

    うーん、面白い。最初のカッコウの卵の色を巡るやりとりからずっと。ダーウィンの「種の起源」対するオーウェンのリアクションは、嫉妬なのかな?分かっていたけど、発明品のほとんどが、海の向こう。この漢字だって中国の漢民族。日本の再興がロケットスタートできたのは、西洋文明のおかげと肝に銘じたい。大森貝塚の知られざる事実には驚いたし、モースが本を寄贈してくれたことに感謝。

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