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「大日本帝国」失敗の研究 1868-1945 政治力の衰えが敗戦を招いた Php文庫

瀧澤中

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784569768489
ISBN 10 : 4569768482
Format
Books
Publisher
PHP
Release Date
August/2018
Japan

Content Description

明治維新から約80年で消滅した「大日本帝国」。日露戦争の勝利など過去の栄光から一転して、大東亜戦争の敗戦へと続く“滅亡の道程”には何があったのか?本書は、気鋭の政治学者が「西郷隆盛に見る玉砕の伝統」「自壊する政党政治」「親日国を切り捨てる裏切り外交」など、大日本帝国が犯した“失敗の教訓”を導き出す。同じ過ちを繰り返し続ける、現代日本に警鐘を鳴らす一冊。

目次 : 第1章 「玉砕の伝統」―誤れる西郷精神(西郷の生き様を真に活かすには/ 理解しがたい失策 ほか)/ 第2章 統帥権干犯と憲法改正反対―文書に支配される政治(伝記や回想録の危うい一面/ 鳩山の回想録に書かれていない事実 ほか)/ 第3章 政党はいかにして自壊していくのか―汚職と二枚舌(政友会を愛した男/ 大東亜戦争は、本当に軍部だけの責任なのか ほか)/ 第4章 汪兆銘と台湾断交―信義を裏切る「現実」外交(他人のために生きる/ 汪兆銘の家族であることを隠す ほか)/ 第5章 日露戦争に見る大東亜戦争の敗因―成功から「失敗の種」を見つける難しさ(大日本帝国は生糸と綿で支えられた国家/ 児玉源太郎が敷設した海底ケーブル ほか)

【著者紹介】
瀧澤中 : 1965年、東京都生まれ。作家・政治史研究家。駒澤大学法学部上條末夫研究室卒。2010〜2013年、日本経団連・21世紀政策研究所「日本政治タスクフォース」委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ふたば

    失敗から何を学ぶべきか、よりも、政治家や軍部の情けない状況についての考察かな、と思った。明治から、太平洋戦争まで、日本は迷走状態だったように感じた。良い政治家や、軍人もいたが、大勢のポテンシャルの低い指導者のために、日本が誤った方向に歩を進めてしまったように思う。今、憲法改正の動きがあり、是非が問われている。敗戦によって押し付けられ、しかも現在の世界情勢に合わなくなっているこの憲法、一度改正も視野に入れた、徹底的な議論をして欲しいと思う。自国の憲法は、自国で制定したいと思うのはおかしいだろうか。

  • イシカミハサミ

    歴史から学ぶ、とくに失敗から学ぶというのは、 歴史を学ぶことの意味そのものともいえる。 ただ、実際に活かせる教訓かどうかは、 とくに説教にするときには注意しないと、 時間の無駄になりかねない。 そう考えるとこの1冊は ――特に3章の政党の失敗への糾弾以降は 話が批判と個人の失敗に偏っていって、 あまり今後に生かせるような示唆はなかったかな。 日露戦争勝利から大東亜戦争での敗戦までの流れは、 失敗というよりは歴史の必然、という気がする。 もちろん「失敗の種を成功からみつける」という過程は大切だけれど。

  • ゆきまさくん

    瀧澤中氏の失敗の研究シリーズ。 大東亜戦争は、本当に軍部だけの責任なのか。日本を敗戦に導いたのは誰なのか。政治にも責任はなかったのか。この時の政党や政治家は、国の機能を統合する役割を果たせていなかったのではないか。 なとなど、政治力の衰えが敗戦を招いたことを分析している。 氏の分析で面白いのは、歴史の事象を現代と比較したり、あてはめている点。

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