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明治史講義 グローバル研究篇 ちくま新書

瀧井一博

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480074560
ISBN 10 : 4480074562
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

かつて西洋文明の圏外にあった日本は、西洋に由来する価値観や制度を受容し、定着させ、近代化を成し遂げた。明治維新が稀有な人類の歴史的経験であることに疑いの余地はない。それはいかなる思想と条件の下、可能となったのか。明治維新は世界史においていかに語られ、そこにどんな意味が見出されているのか。世界各地域の第一線で活躍する日本研究者の知を結集し、定説とされる歴史観に囚われず、国際的に大きなインパクトを与えた明治維新の世界史的意義を多面的に検証する。

目次 : オスマン官僚と明治官僚―ムスタファ・ビン・ムスタファと渡邉洪基が見たもの/ 台湾で再現した「明治」―児玉後藤時代の鉄道技術者集団形成/ 一九世紀の革命としての明治維新―ナポレオンのイメージとナショナリズムの矛盾/ 明治日本と世界経済との関連―情報通信の組織化/ 明治天皇の皇位継承儀礼とその遺産/ 中国の明治維新研究概観―中華人民共和国成立後七〇年の展開/ 明治に学ぶ―過去・現在・将来のグローバル化/ 地域社会の固有性と普遍性―明治維新前後の越前大野を例に/ 近代エジプトにおける明治日本―『東方の太陽』を中心に/ 明治維新に関するベトナムの近年の研究関心/ 中国近代化のモデルとしての明治維新像―孫文と〓介石の日本認識の比較/ トルコから見た明治維新/ フランスから見た明治維新―第一回国際東洋学者会議/ タイ地方行政能力向上プロジェクト―「明治日本」の視点から考える/ 帝国の襲来―幕末日本のエリート官僚はいかにして生まれたか/ 紀州の夜明け前―紀州藩武家出身女性の明治時代への適応

【著者紹介】
瀧井一博 : 1967年生まれ。国際日本文化研究センター教授・副所長。京都大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学。博士(法学)。専門は国制史、比較法史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • さとうしん

    外国人研究者を中心とする論集。本書の内容は、@同時代の海外の目から見た明治維新、A外国人研究者によるグローバルが絡まない研究、B海外の研究動向に大別され、まとまりに欠ける。元の国際シンポジウムの会議論文集ならそれで良かっただろうが、一般向けの読み物としては@に絞った方が良かったのではないか。内容は、特に第12講で、「親日」と思われてきたオスマン帝国人も、実際のところ明治日本のイメージは否定も含めて多様であったと指摘しているのが興味深い。

  • バルジ

    明治維新の世界史的意義に留まらない多様な論点を含む小論集。テーマが多様な為にやや散漫な印象もあるが、海外から見た「明治維新」の政治的・社会的な意義はマクロな点に留まらずミクロな視点も含む。本書は主に「各国から見た明治維新」と外国人研究者の明治維新研究に大別される。後者は大野藩や紀州藩といった各地域の社会史的な個別研究に近い。一方前者は明治維新の意義とその限界も論ずる。ハンガリー等の革命と明治維新どの比較の視座は大変面白く更なる成果発表が待たれる。

  • Go Extreme

    オスマン官僚と明治官僚―ムスタファ・ビン・ムスタファと渡邉洪基が見たもの 台湾で再現した「明治」 一九世紀の革命としての明治維新 明治日本と世界経済との関連 明治天皇の皇位継承儀礼とその遺産 中国の明治維新研究概観 明治に学ぶ―過去・現在・将来のグローバル化 地域社会の固有性と普遍性 近代エジプトにおける明治日本 明治維新に関するベトナムの近年の研究関心 中国近代化のモデルとしての明治維新像 トルコから見た明治維新 フランスから見た明治維新 タイ地方行政能力向上プロジェクト 帝国の襲来 紀州の夜明け前

  • takao

    ふむ

  • 梅子

    "知らなかった事を知る"というより"興味の範囲を広げる"為の小論文集。欧米列強の帝国主義に対抗する為に近代化を強いられた日本とオスマンの共通性、ほぼ同時期に近代化し独立を維持したにも関わらず目的意識は著しく異なっていた日本とタイの差異性、あるいは共に日本での権益拡大を目論む列強同士だったにも関わらず明暗がはっきり分かれたフランスとイギリスなど、明治維新を原点として様々なベクトルに書き表せそうな各国それぞれの性格や選択が面白かった。また旧清勢力圏が共に「近代化と天皇制を両立させた」点を重視するのも興味深い。

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