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まさきの虎

濱野京子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784494020867
ISBN 10 : 4494020869
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ーーこれが、ぼくの虎。
あれは、だれが口にした言葉だろう。5年ぶりに戻ってきた、リアス式海岸の海と緑の町。震災の傷を残したこの地で真莉愛は自身の
記憶のカケラを追うことになる。
母方の祖母の家に越してきた小学6年生の真莉愛。5年前に大きな地震があった町で、母と祖母との3人暮らしが始まる。真莉愛は、こ
の町で幼いときに出会った「まさき」という男の子のことが気にかかっていた。しかし、まさきが5年前の震災で亡くなっていたこと
を知り、真莉愛は静かに衝撃を受けるのだった。もう二度と会うことはできない。まさきのことをだれが覚えているのだろう。わたし
はまさきのことを考えたい。離れてくらす父との記憶が薄れていく寂しさを抱える真莉愛だからこそ、まさきの記憶は手放してはなら
ないものとして立ち上がってくるのだった。震災で失われたいのちに向き合う物語。

【著者紹介】
濱野京子 : 熊本県生まれ、東京都育ち。『フュージョン』(講談社)でJBBY賞、『トーキョー・クロスロード』(ポプラ社)で坪田譲治文学賞を受賞

こうの史代 : 広島県生まれ。漫画家。『街角花だより』(双葉社刊、のちにコアコミックス)でデビュー。『夕凪の街 桜の国』で手塚治虫文化賞新生賞、文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞、『この世界の片隅に』(ともにコアコミックス)で文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞、『ぼおるぺん古事記』(平凡社)で古事記出版大賞稗田阿礼賞をそれぞれ受賞。書籍や児童書の装画・挿絵も数多く手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ☆よいこ

    児童書。YA。東日本大震災から5年後。こうの史代/絵▽小学6年の真莉愛(まりあ)は母親とふたりで祖母の家に引っ越してきた。震災前2ヶ月間だけ暮らした町は記憶に残っていなかったが、ふとしたきっかけで保育園で仲良くしてくれた「まさきくん」を思い出す。津波で亡くなったまさきを覚えているのは自分だけかと不安を抱え、真莉愛は伝統芸能の「虎舞」を見学に行く▽多くの命が失われた町で繋がれていく想い。良本。2024.12刊

  • イケメンつんちゃ

    みちのくドライバーU スターダム舞華必殺技 つんちゃんパパは 急に怒りだす 機嫌が悪いと 寒いのに クーラーは消され扉は開ける イヤだイヤだ 図書館の新作コーナーにありました ピッカピッカのあなた 東日本大震災を背景に 家族の再生ストーリー 虎舞は果てしなく遠いところに 感動のネバーエンディングストーリー おともだちのレビューさん お話しさせて頂きました 感想文が苦手ですって人が多い まあ勝手に思ったことは 心無い大人のダメ出し 子供幸福度37位 持ち家率60%の 国民なんかあてにしない オッペンハイマー

  • 雪丸 風人

    現実の厳しさに真正面から向き合った作品だと感じました。主人公は外見に特徴のある小学六年生。家の事情で東北に転校した彼女が、昔の記憶をたどり、人の力も借りながら、大切な思い出を深掘りしていきます。当初慣れない土地で縮こまっていた少女の終盤にかけての行動力や、勇気ある主張には目を見張りましたよ。獅子ではなく虎が舞う郷土芸能「虎舞い」を守り伝えていくんだと語る少年の姿にも惹かれるものがありました。仙台の七夕や伊達武将隊など、多彩な東北の魅力も描かれているので、行ってみたくなる!(対象年齢は11歳以上かな?)

  • マツユキ

    小6の真莉愛は、祖母と暮らすため、5年ぶりに東北地方沿岸の町にやってきた。地震のことは覚えてないが、ふとまさきと虎のことを思い出し…。震災も、場所によって被害は違うし、時も経っていく。すぐこの場所を去った真莉愛にも、別の苦しみがある。理解し合えないからこそ、尊重する。この物語に登場する人たちは、そんな優しさを持っているような気がします。だからこそ、主人公も動けたのかな。主人公の気持ちが落ち着いていく様子に、ほっとしました。虎舞や、遠野物語など、地域の文化も読み応えがありました。

  • Mayuko Kamiwada

    以前、少しの間だけ暮らしていた東北地方へ暮らしていた真莉愛は5年ぶりに帰ってきた。母と祖母の3人で暮らすこととなる。過ごしているうちに以前、暮らしていたときの記憶が呼び覚ます。その記憶の中にいる男の子は誰だろうと不思議に思い、その男の子のことについて知ろうと動き出す。私も幼少期に仲良く遊んでいた友達がいたなと真莉愛を通して思い出した。顔や名前はよく覚えていなくても記憶の奥底に残っているのだろうなと思った。少しの間だけしか交流がなくても、その子のことを覚えているだけで相手は嬉しいだろうと思う。

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