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仇討ちはいかに禁止されたのか? 「日本最後の仇討ち」の実像 星海社新書

濱田浩一郎

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065338513
ISBN 10 : 4065338514
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

時は幕末文久二年、藩政改革を目指す赤穂藩の家老・森主税とブレーンの村上真輔は、体制変革を狙う下級藩士・西川升吉らに惨殺される。彼ら「赤穂志士」は要人暗殺には成功するも体制変革は叶わず、流浪の運命をたどる。やがて維新後の明治四年、暗殺された村上真輔の息子・村上四郎たちは高野山で「志士」を待ち受け、「高野の仇討ち」を実行する。しかし、みごとに親の仇を討った四郎らを待ち受けたのは思わぬ法の裁きだった―「忠臣蔵」の赤穂藩で起きたもう一つの仇討ち劇を題材に、気鋭の史家が幕末維新の価値観を鮮やかに描く。

目次 : はじめに 忠臣蔵と高野の仇討ち/ 第1章 幕末赤穂藩の政変劇/ 第2章 文久事件への道/ 第3章 惨劇!文久事件/ 第4章 暗殺者と被害者の軌跡/ 第5章 復讐の始まり/ 第6章 仇討ちへの道/ 第7章 高野の仇討ち/ 終章 死闘の果てに/ あとがき 高野の仇討ちが残したもの

【著者紹介】
濱田浩一郎 : 歴史家・作家・評論家。1983年大阪生まれ、兵庫県相生市出身。2006年皇學館大学文学部卒業、2011年皇學館大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得満期退学。専門は日本中世史。姫路日ノ本短期大学、姫路獨協大学で講師を務めたのち、現在は主に著述やメディア出演で活動している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • trazom

    幕末の赤穂藩で、家老の森主税と参政・村上真輔が暗殺され、その9年後の明治4年に、村上の遺児たちが暗殺者を殺害したという「高野の仇討ち」。これが契機となって、明治政府は仇討ち禁止令を布告したと言う。本書は、赤穂藩内の権力闘争と暗殺事件、幕末の尊王攘夷の影響、赤穂藩の優柔不断、遺児たちの心情など、仇討にいたる経緯が詳細に記述されているが、「いかに禁止されたか?」という考察がないのは残念。そもそも、藩に申請をして免状を得る仇討というシステムは、藩という価値観の喪失とともに、その正当性の根拠を失ったのだろうか。

  • さとうしん

    「もうひとつの忠臣蔵」とも言うべき、幕末の赤穂志士によって引き起こされた高野の仇討ち。幕末とあって、土佐や長州、京都の公家などが関係してくるというのが面白いところ。仇討ちのきっかけとなった村上真輔の殺害にも尊皇攘夷が関係してくる。これが明治六年の仇討ち禁止令の制定につながったということで、制定に至るまでどういう議論があったのかなど社会史的なアプローチを期待したが、そこが詳しく紹介されているわけでもなく、タイトルが看板倒れになっている感があるのが残念。

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