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「超」進学校開成・灘の卒業生 その教育は仕事に活きるか ちくま新書

濱中淳子

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480068798
ISBN 10 : 4480068791
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2016
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「受験の勝者が実力ある者とは限らない」「頭でっかちは打たれ弱い」あるいは「一三歳からすでに選別ははじまっている」「難関大学、優良大企業へのパスポート」…難関中高の卒業生について、よくも悪くも両極端な物言い、さまざまな印象がある。イメージだけで語られがちだったそれらを、アンケートをもとに、具体的な数字や事例で統計分析。超進学校の出身者は、どんな職業に就き、どれくらいの年収を得ているか。中学高校での経験は、卒業後にどれほど活かされているか。中高時代はどのように生活し、何に悩んだかなど、彼らの実像に迫り、そこから日本社会と教育の実相を逆照射する!

目次 : プロローグ 「超進学校卒業生」という人材/ 第1章 超進学校卒業生たちの仕事―全体像と多様性/ 第2章 リーダーとしての可能性―卒業生たちのソーシャルスキル分析/ 第3章 超進学校卒業生の葛藤―課される試練/ 第4章 開成卒業生と灘卒業生は何が違うのか/ エピローグ 超進学校卒業生にみる日本の課題

【著者紹介】
濱中淳子 : 1974年富山県生まれ。大学入試センター准教授。東京大学教育学部卒。同大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。博士(教育学)。教育社会学専攻。アンケートやインタビューなど社会調査を駆使した分析を行っている。著書には『検証・学歴の効用』(勁草書房、第37回労働関係図書優秀賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • サンダーバード@怪しいグルメ探検隊・隊鳥

    東の開成、西の灘、東西の超進学校。確かに頭はいいけど、「お受験力」があるだけで、実際世の中に出た時はどうなの?という素朴な疑問を調査した本。確かにこれまでありそうでなかった。結果はガリ勉でひ弱いというステレオタイプのイメージを覆す結果。とはいえ、これは何も灘、開成だけに言える話ではなくて武蔵や麻布でも同じような結果が出たのではないかな。手法としてはこれ以外に無いから仕方ないけど、一般大学との比較した元データは全てアンケート方式。有効回答数は1000以上あるけど、「書きたくなかった人」はどうなのかな?★★★

  • morinokazedayori

    ★★★★中学入学時にすでに高い認知能力を持つ開成や灘の卒業生が、社会に出たときに能力を活かせているか、満足のいく人生を送っているか、収入や社会的ステイタスは高いのか、社会を牽引するリーダー的役割を担っているのかを、独自の調査を元にまとめている。なかなか興味深い。

  • きいち

    教育の効果というものを確かに感じさせられる一冊。◇卒業生それぞれ500人ずつの実態調査、他にはない濃いデータから、教育と仕事との関係をつなげていく。学歴や資格って、実際、その取得過程で身に着けた学習習慣や外部への働きかけ方の価値なのだなあ…。場だけ用意しあとは自主性に任された中での自己マネジメント、行動への肯定的な評価の繰り返し。その後の成果に強力に結びついてくのも納得。◇行事で縦の関係を重視し早くから組織で活きる開成と、個人の横の関係重視で商人の考え方が強い灘、校風がもたらしたその後の違いも面白かった。

  • booklight

    両校合わせて1000のアンケート回答から統計的に見ていく。最後の章にまとめあり。社会に出て現状に満足していない人の相関項目として、体力がない、大規模組織に就職、中高時代に勉強を頑張って好成績、などが挙がっているのが興味深い。また現状の課題として、優秀な層が医師や公務員などの専門知識職についていることや自立を求める両校の教育からは社会的リーダーは生まれにくいことも提起されている。とはいえ、勉強はみんなできる環境下で、教育と友人の影響を受けた多くの卒業生が立派な社会人として活躍しているのも見て取れた。

  • ステビア

    両校の卒業生の分析なのだが溢れ出る「だから何?」感を止められなかった。

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