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漆花ひとつ 講談社文庫

澤田瞳子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065383704
ISBN 10 : 4065383706
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2025
Japan

Content Description

必死に足掻いて生き続けるのさ。この国の政がどうあろうともーー。

時は平安末期ーー。宮廷を覆う不穏な影。
猛き者たちの世へ時代が移ろう中で、滅びゆくものと、生き続けるもの。
直木賞受賞作家がつむぐ、至高の短編集。


【著者紹介】
澤田瞳子 : 1977年京都市生まれ。同志社大学文学部文化史学専攻卒業、同大学院博士前期課程修了。2010年『孤鷹の天』で小説家デビュー。同作により第17回中山義秀文学賞を受賞。’12年『満つる月の如し』で第2回本屋が選ぶ時代小説大賞ならびに’13年第32回新田次郎文学賞を、’16年『若冲』で第9回親鸞賞を、’20年『駆け入りの寺』で第14回舟橋聖一文学賞を、’21年『星落ちて、なお』で第165回直木賞をそれぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • エドワード

    中世の始まりと言われる院政期を描く五編。鳥羽上皇に仕える僧侶・応舜と、彼が出会った傀儡の女の物語「漆花ひとつ」。鳥羽上皇の寵愛争いに敗れた高陽院泰子を力づるため、女医師の阿夜は牛乳を飲ませる「白夢」。保元平治の乱を舞台に、女房の相模と遠藤盛遠の邂逅を描く「影法師」。平治の乱で殺された、信西の子・澄憲と、平康忠の妻・周防の奇しき縁「滲む月」。琵琶の楽人の悲喜こもごもの日々「鴻雁北」。何かが変わる。何が変わるのか誰も知らない。伝統だけでは生きられない。しかしまだ平安時代である。生き生きと動き出す人々が愛しい。

  • ふう

    保元の乱・平治の乱を『新平家物語』で知った者にとっては澤田瞳子の遠藤盛遠=文覚像はまさかのまさか、が、出家してのちの鎌倉での活躍を思うとそちらがより真実味を帯びて見えてくる。ラスト「鴻雁北」の清盛像が、新しい時代の覇者としてぶれない強さが備わっていて魅力的だった。

  • いっちゃん

    1130年から1165年までのギュッと短い期間の短編集。鳥羽、後白河の辺り。あの平清盛、頼朝のお父さんは、こんな風だったのかと時代の流れや事件も勉強になりました。入り組んだ狭い人間関係の中で揉める上級権力者、それに翻弄される中下層の人々。明日をも知れぬ日々を、この時代の人たちは本当にどう過ごしていたんだろう。作品は澤田さんの妄想にはちがいないけれど、読んでいる間その時代にタイムマシンで出かけたような気になりました。

  • Y.yamabuki

    時代は、平安末期。権力争いに巻き込まれる 中、下層の人々を描く短編集。実在の人物と絡ませ、こんなやり取りが有ったかもしれないと思わせてくれる。史実の影に隠れた人々の心情が見事に表されている。時代特有のものも有れば、現代社会に通じるものもある。女の嫉妬や自立を扱った「白夢」身分が有っても男性次第という人達より女医師の阿夜は自分は幸せなのかもしれないと考える。 「滲む月」は謎解きというか、仕掛けが有って面白い。信西の息子澄憲が、なかなかの切れ者。

  • KT1123

    平安末期、摂関政治から院政へ、そして平家が頭角を顕してくる時代が、大体年代順に並んだ短編5篇。各話の主人公は歴史の表舞台に出てこない、市井の人や上流貴族の召使い的な立場の、激動する政治に翻弄される人達。その時代の「普通の人」の生活とか考え方が身近に感じられるものが多くて、興味深く読みました。

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