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孤鷹の天 上 新装版 徳間文庫

澤田瞳子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784198950262
ISBN 10 : 4198950261
Format
Books
Release Date
June/2025
Japan

Content Description

時は天平宝字。高向斐麻呂は大学寮に入寮した。己が仕える遣唐使藤原清河を唐に迎えに行くためだ。父を待つ娘・広子への思慕もあった。紀寺の奴・赤土と偶然出会った斐麻呂は彼に学問を教えることに。儒学の教えを学び、国を支えるという理想を抱く若者たち。だが看病禅師・道鏡を籠する阿倍上皇とそれを諌める藤原仲麻呂との対立が深まり、斐麻呂らは不穏さを増す政に巻き込まれてゆく。

【著者紹介】
澤田瞳子 : 1977年京都府生まれ。同志社大学文学部文化史学専攻卒業、同大学院博士前期課程修了。2011年、デビュー作『孤鷹の天』で第17回中山義秀文学賞を受賞。13年『満つる月の如し 仏師・定朝』で本屋が選ぶ時代小説大賞2012ならびに第32回新田次郎文学賞、16年『若冲』で第9回親鸞賞、20年『駆け入りの寺』で第14回舟橋聖一文学賞、21年『星落ちて、なお』で第165回直木賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • えにくす

    澤田瞳子さんデビュー作。大河青春ロマンドラマ。光る君への時代より約250年前の、奈良時代が舞台だ。藤原清河の従者高向斐麻呂は遣唐使となるべく、大学寮に入学する。そこで桑原雄依や佐伯上信と出会う。やがて時の権力者恵美押勝と阿部上皇の、対立が激化。ついに両者は戦端を開き、斐麻呂たち大学寮の面々は巻き込まれてしまう。学生たちの日常が生き生きと描かれていて、まるで現代ドラマみたいだ。中盤の押勝の戦死シーンが、実に圧巻。雄依が非業の最期を遂げる描写は、思わず涙ぐんでしまう。読む手が止まらない面白さだ。物語は下巻へ。

  • まる

    作者のデビュー作で中山義秀文学賞を受賞した作品とのこと。古代の青春小説言葉という帯の言葉につられて購入。歴史好きで特に古代歴史に関心をもっているが、あまり扱われない時代。デビュー作だからなのか作者の持つ知識の豊かさに驚きつつ、作品への熱量にも圧倒されながら読了。優れたリーダーになりそうと思っていた桑原雄依の凄絶な生き方にショック。まだ直講の嶋村、力を秘めた上信、意思的二重性を持つ磯部王が残る。後半は赤土と広子と中心人物の高向斐麻呂、仲麻呂の乱後の阿倍帝と大炊帝の争いが更なる熱量で描かれるに違いない。

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