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京都の歩き方 歴史小説家50の視点 新潮選書

澤田瞳子

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784106039249
ISBN 10 : 4106039249
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2025
Japan

Content Description

「京都らしさ」の向こうにある、知られざる京都を知る。千年の都にして日本最古の観光地・京都には、平安や幕末のみならず、あらゆる時代の痕跡が息づいている。この地に暮し、日々、自転車で身近な歴史の痕跡を考察してきた直木賞作家が、季節の便りや日常のニュースから思いも寄らぬ史話を掘り起こし、紡ぐ50のエッセイ。京都の解像度が上がる知的興奮の一冊。

【著者紹介】
澤田瞳子 : 1977年、京都府生まれ。同志社大学大学院博士前期課程修了。奈良仏教史を専門に研究したのち、2010年に長編小説『孤鷹の天』で小説家デビュー。同作で中山義秀文学賞を受賞。2013年『満つる月の如し 仏師・定朝』で新田次郎文学賞、2016年『若冲』で親鸞賞、2020年『駆け入りの寺』で舟橋聖一文学賞、2021年『星落ちて、なお』で直木賞をそれぞれ受賞している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • パトラッシュ

    京都の名所旧跡や神社仏閣の由来を紹介する本は多いが、文学や歴史、芸能や料理などとの関係などはほとんど記述されない。日本最大の観光地だけに本来そんな話は山盛りのはずが、この種の本がなかったのが不思議に思える。江戸時代はメシマズの地とされたが、戦後の旅客増に伴い京料理が創作された。生八ッ橋「夕子」は水上勉の小説から採られ、薪能の火入れ式は五輪の聖火台点火をヒントに思いつき、自殺や自由という言葉は平安初期からあったなど意外な事情は思わぬ視点を提供してくれる。観光とはその土地に生きた人の心を知ることと頷かされる。

  • クプクプ

    私は、京都にも歴史にも疎いですが、京都における高瀬川の存在や、金閣寺へ地元の方は、滅多に行かない、など、勉強になりました。澤田瞳子さんが、時代劇が好きで、特に松平健さんに憧れをもっていることを知り、意外性と説得力を感じました。また、京都が舞台の大河ドラマ「光る君へ」には、特別な思い入れを持って鑑賞された話もよかったです。これで、私は澤田瞳子さんのエッセイを三冊読んだことになります。私は、歴史小説に不勉強で、澤田瞳子さんを師匠に、ここ数年、深めてきましたが、これからは、他の作家も読み、広げていきます。

  • さつき

    歴史小説家澤田瞳子さんの京都にまつわるエッセイ。寺社やホテル、有名観光スポットのあれこれや小説でもお馴染みの歴史的有名人のエピソードなど楽しく読みました。澤田さんが初めて鎌倉、三浦半島を訪れた回もあり、私にとって身近な場所にも触れられていて親近感も湧きました。

  • pohcho

    「週刊新潮」連載エッセイの書籍化。直木賞作家なのに、いまだに母校で事務のアルバイトをされている澤田さん。一週間程度の旅なら荷物はリュックひとつとか、歩くのがお好きとか、その飾らないお人柄に惹かれる。歴史に関する話題は豊富で多岐にわたり、知らない話も多かったがとても興味深く読んだ(頼朝の父がお風呂で殺された話が凄まじい)生八つ橋、阿闍梨餅、水無月など、京都のお菓子の話も楽しかった。お汁粉大食いチャレンジとか、昔の旗本や軍人の甘党エピソードが微笑ましい。豆政の水無月はいつか食べてみたい(京都行きたいなあ)

  • エドワード

    京都生まれ京都育ちの歴史小説家、澤田瞳子さん、親しみを感じずにはいられない。この街のどこかですれ違っているよね、きっと。彼女が左利きというのも嬉しい!微細に描かれる作品同様、エッセイも冷静に本質をついている。歴史なら「歴史は残り物でできている」本当だ。道長の「この世をば」の歌は実資の小右記にのみ残る。小右記がなければ?「自殺も自由も日本後紀にある」明治じゃないのだ。観光都市で地方都市に住む人々は、めったに金閣寺へ行かない、京料理は食べない、桜も紅葉も近所で済ます。本の題名「京都の歩き方」、車はダメだよ。

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