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空蝉の花 池坊の異端児・大住院以信

澤田ふじ子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784122041080
ISBN 10 : 4122041082
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2002
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

江戸初期、池坊法院である二代専好にその類まれなる才能を見出された大住院以信は、法院継職を目指し、あらゆるいやがらせに耐え、日々精進を重ねていた。しかし時代は実力主義から血脈主義へと大きく動き、その波は以信の上にも否応なく襲いかかる…。不世出の立花師の波瀾に満ちた生を描いた歴史長編。

【著者紹介】
澤田ふじ子 : 昭和21年(1946)、愛知県に生まれる。愛知県立女子大学卒業後、教師、西陣綴織工を経て作家生活に入る。『石女』で小説現代新人賞を、『陸奥甲胄記』『寂野』で吉川英治文学新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • エドワード

    生け花の池坊で、江戸時代に家元制度が確立し、卓越した技術と器量を持ちながらも、他所者ゆえに破門された大住院以信の物語。その元には<実力主義>の戦国時代と決別する、天下泰平の幕藩体制による文化政策があった。血脈とは何か、伝統とは何か。今に通じる課題をみる。大河ドラマで人気を得るのは戦国と幕末だ。<力を持つ者が勝つ>時代。その結実である江戸時代と明治時代は、成り上がりを許さない。幼児でも将軍様だ。しかし今の階層の流動性の無い社会=格差社会は江戸時代に極めて近いのだ。現代人の矛盾した心理を感じる読後感である。

  • 星落秋風五丈原

    鴨川の河原に描かれた見事な花形絵。池坊中興の祖・二代専応はその絵を書いた少年に類い稀な立花の才を認め自らの跡を継がせようと心中決意した。跡目を争う専応の弟・専存と高弟衆の敵意を尻目に、真摯に華道を追求する大住院以信。壮大かつ華麗な立花で勇名を馳せながらも江戸初期に確立しつつあった家元制度の前に夢破れ非運の生涯を終えた華道界の天才の生を描く歴史長篇。池坊二代専好と大住院以信との運命的な出逢いの場面から始まる。

  • Noelle

    この著者本で、2冊続けて家元制度が始まる前の池坊いけばなの 芸に秀でた花僧のはなしを読みました。中世から江戸の初期もので、世阿弥や利休に比べて、いけばなに関わる人々の話が取り上げられるのは珍しい。本書で初めて不世出の立花師 大住院以信のことを知ったが、現にその立花図が残っているようなので、その異端と言われるほどの花活けを見てみたいものである。

  • 朱音

    華道というのもよくわからないのだけれど(汗)丁度時代が実力主義の戦国時代を経て江戸幕府が安定期を迎えようとしていたときでもあり、実力ある弟子か、それとも血筋かどちらを後継者に迎えようかというのがテーマでそのあたりはわかりやすかったと思う。

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