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ずうのめ人形 角川ホラー文庫

澤村伊智

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784041067680
ISBN 10 : 4041067685
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2018
Japan

Content Description

不審死を遂げたライターが遺した謎の原稿。オカルト雑誌で働く藤間は後輩の岩田からそれを託され、作中の都市伝説「ずうのめ人形」に心惹かれていく。そんな中「早く原稿を読み終えてくれ」と催促してきた岩田が、変死体となって発見される。その直後から、藤間の周辺に現れるようになった喪服の人形。一連の事件と原稿との関連を疑った藤間は、先輩ライターの野崎と彼の婚約者である霊能者・比嘉真琴に助けを求めるが―!?

【著者紹介】
澤村伊智 : 1979年生まれ、大阪府出身。幼少期より怪談/ホラー作品に慣れ親しみ、岡本綺堂作品を敬愛する。2015年、『ぼぎわんが、来る』(受賞時のタイトルは「ぼぎわん」)で第22回日本ホラー小説大賞“大賞”を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 夢追人009

    澤村伊智さんの比嘉姉妹シリーズの第2作で都市伝説に不気味な人形と原稿を読むと四日後に死ぬというタイムリミット・サスペンスを絡めた悪夢ホラー小説の傑作ですね。序盤は両方の目玉がない変死体の恐怖の他は静かですが手記風小説を読む内に雑誌社のライター藤間にジワリジワリと迫る死の影におぞましい戦慄を覚えます。ライター野崎と比嘉真琴にも容赦なく迫る死の運命とギリギリで意外な方向から差しのべられる救いの手も安易でなく凝っていて大満足しました。中心人物3人は良しとして無残な事件の幕引きはハード過ぎますが極上の傑作ですね。

  • bookkeeper

    ★★★★☆ 初読。執筆者が変死したオカルト誌編集部と、父親から身を隠すように暮らす女子学生の家庭。交互に描かれる2つの風景は、やがて禍々しい都市伝説で結びついていく。ゆっくりと近づいてくる「ずうのめ人形」の呪いは解けるのか。  怖いモノが徐々に近づいて、決まった日数経過後に良くない事が起きるのは、「リング」を始め都市伝説と同じ構造ながら、とても引き込まれます。「ずうのめ」の謎が分かった時の徒労感…。被害者と加害者、果ては性別までミスリードに面白いように嵌められました。悪意ある人を描かせたら上手いなー。

  • KAZOO

    この作者の2作目です。前作でのかなり最近のホラーあるいはミステリーの中では高いレベルにあるのではないかと思いましたが、この本を読んでさらにその感を強くしました。「リング」(私はかなり虜になった本で映画もみました)という作品をうまく使ってしかも人物がどのような感じになっているのかがかなり込み入った書き方で私には楽しめました。前作と同じ人物が出てきます。次の「ししりばの家」も楽しめそうです。

  • ジンベエ親分

    「ぼぎわんが、来る」の真琴と野崎が活躍する次作。ぼぎわんより面白い!怪異の成り立ちは「リング」を意識しているが、呪いの発動と共に"人形"が見え、しかも徐々に近づいてくるというのは怖い。4日というタイムリミットの間に呪いを解く方法を模索するも、真実が見えてくるほどに増す絶望感がまた上手い。終盤の展開もミステリー的なカタルシスとB級感も漂う派手さが両立していて読む手が止まらない。前作から自ら進んで巻き込まれて危険な目に遭う真琴と野崎がお人好しすぎるとは思うが、今作未出の琴子と併せてシリーズ展開か。良き🎵

  • イアン

    ★★★★★★★★☆☆純和風の恐怖に浸る比嘉姉妹シリーズ第2弾。オカルト雑誌の編集部で働く藤間は、編集長から連絡の途絶えたライター・湯水の自宅を訪れるよう命じられる。そこで彼が見たものは、目を抉られた彼の死体だった――。現場に遺された燃えかけの私小説。女子中学生の悲惨な家庭環境を綴ったそれと、不可解な死の謎を追う藤間のパートが交互に挿入され、おぞましい都市伝説に徐々に侵食されていくかのような錯覚を覚える。ミステリ的な仕掛けもあるが、『リング』をはじめとする実在するホラー作品へのオマージュに溢れた作品だった。

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