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さえづちの眼 6 角川ホラー文庫

澤村伊智

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784041117361
ISBN 10 : 4041117364
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2023
Japan

Content Description

「わたしは人じゃないの。強いて言うなら“さえづち”かしら」郊外にある架守家では不穏な出来事が続いていた。短期間で入れ替わる家政婦、廊下に響く何かの這い回る音、深夜に現れる赤い目。やがて架守家の一人娘・冴子が失踪し、数十年後には当主が「アカイ、メ」と言い残して死ぬ。架守家への祟りを鎮めるために依頼された霊能者は、比嘉琴子と名乗り―書き下ろしの表題作ほか2篇を収録した、比嘉姉妹シリーズ初の中篇集!

【著者紹介】
澤村伊智 : 1979年大阪府生まれ。幼少期より怪談/ホラー作品に慣れ親しみ、岡本綺堂作品を敬愛する。2015年、『ぼぎわんが、来る』(受賞時のタイトルは「ぼぎわん」)で第22回日本ホラー小説大賞“大賞”を受賞。巧妙な語り口と物語構成によって、選考委員から高評価を獲得した。19年、「学校は死の匂い」で第72回日本推理作家協会賞短編部門を受賞。20年、『ファミリーランド』で第19回Sense of Gender賞特別賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 夢追人009

    全3編収録の中編集。著者はとにかくストーリーテリングに長けた名手だと思いますね。どれもが十分に再読に耐え得る印象深い作品揃いだと思いますよ。『母と』は時を駆け抜けて時代ごとに善行を為す女性の話で『あの日の光は今も』には「ずうのめ人形」の生前の辻村ゆかりが登場しますね。表題作『さえづちの眼』は著者お得意の怪異譚と見せて実は・・・そして更に怪異に戻ってヒロインの人生が永遠に続いていくネバーエンディングストーリーになって不老不死の倦怠と苦しみを感じさせる秀作で一流ホラー作家の巧みの技を感じさせる作品集でしたね。

  • bunmei

    澤村伊智の書き下ろし3編からなるホラー小説の中編集。ゾワゾワと怪しく、不気味に蠢く『何か』を、オカルト的な世界観の中で描いている。そして、その怖さの中にも、人としてのエゴや傲慢さを重ね合わせることで、醜い人間心理に迫る、日本ホラーらしさを醸し出している。また、中編小説ながらも、展開は終盤に来て、二転三転と捻りを加え、意外な方向性の中で、恐怖を突き付けてくる。落とし所は、あり得ない『何か』となって、一気にホラー色を濃くし、背筋を凍凍らせる。標題の『えづちの眼』では、シリーズものの霊媒師・比嘉琴子も登場する。

  • しんたろー

    比嘉姉妹シリーズの中編が3本…とある施設で起こる怪現象に真琴&野崎が挑む『母と』、湯水&ゆかりがUFO絡み?の事件に関わる『あの日の光は今も』、邪神?に呪われた家に琴子が招かれる表題作…主人公は当事者で、彼らを救う役割でレギュラー陣が登場する。各話ともミステリ色が濃くて、最後に驚きが用意されていた。ホラーテイストは弱めながら効果的に散りばめられゾクゾク感はそれなりにあった。不穏な幕引きで黒い余韻を残しているのも著者らしい。初期作より怖さは薄れたが、パワーダウンではなくシフトチェンジした感じで、次作も期待♬

  • KAZOO

    澤村さんの比嘉姉妹シリーズの最新作です。中編が3編収められています。2作目はあまりシリーズに関係なさそうでしたが。やはり澤村さんの本領だるホラーという感じが非常にうまく描かれているような感じでした。母親とその子供という状況が3作ともに出ているようでした。私は表題作よりも最初の「母と」が一番印象に起こりました。

  • Kazuko Ohta

    今までの平仮名4文字に比べると、本作の「さえづち」はいちばんありそうだから、タイトルの不気味さとしては控えめか。ただ、中身にはやはり終始不穏な空気が漂う。3編とも「母と子」の関係がテーマになっていて、子どもを産み、育て、想うことが歪んだ形であらわれた結果に思えます。もっとガッツリ比嘉姉妹の活躍を見たかった気もするけれど、表題作の琴子姉の格好よさは格別。ニコリともしないクールな彼女なのに、いつだったか“レリゴー”を歌っていたシーンを思い出して笑ってしまう。いずれまたそのギャップを見せてもらえるのでしょうか。

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